" 開催レポート|民間医局アカデミーシリーズ3 絶対わかる!感染症はじめの一歩

民間医局アカデミーシリーズ3 絶対わかる!感染症はじめの一歩~1日コース~

民間医局アカデミーシリーズ3 絶対わかる!感染症はじめの一歩~1日コース~

民間医局アカデミーシリーズ3 絶対わかる!感染症はじめの一歩~1日コース~が 2015年7月18日(土)に 開催されました。 民間医局アカデミー初の「アクティブ・ラーニング(受講者参加型)」での開催となった今回。 当日は、矢野先生・岡先生による進行のもと、各グループで盛んに議論が行われ活気のある講義となりました。

講義風景①
    感染症に関するQ&Aで改めてセルフチェック
講義当日まで台風11号の影響も懸念されましたが、全国各地からご来場をいただき、会場は盛況。 矢野先生より「明日からの診療が、『ひと味』だけではなく、『五つ味』変わるような講義を」と今回の趣旨をご説明いただき、さっそく講義開始です。

セルフアセスメント: まずは、現在の感染症に関する理解度を「セルフアセスメント」の時間で確認します。感染症診療に関する10問の質問に、テンポよく回答していきます。日常の忙しい業務の間では、こうしてセルフチェックの時間を取るのは難しいもの。セミナーを始める前に自分のレベルを把握し、ケーススタディへと進みます。
札幌厚生病院初期研修医 推井先生と模擬患者による医療面接シュミレーション
    札幌厚生病院初期研修医 推井先生と模擬患者による
    医療面接シュミレーション
キャリア・専門も異なる受講同市で、グループディスカッションが繰り広げられます。
    キャリア・専門も異なる受講同士でグループディスカッ
    ションが繰り広げられます。
矢野先生、岡先生も会場を回り、受講者の理解度を確認しながら進行します。
    矢野先生、岡先生も会場を回り、受講者の理解度を
    確認しながら進行します。

ケーススタディ:外来感染症
最初のケースは「外来感染症」。 冒頭では、日常の診療場面をステージに再現し、受講者の中から、札幌厚生病院 初期研修医2年目の 推井大雄先生に医師役として、プロの模擬患者との医療面接に挑戦してもらいました。 ほかの受講者は、2人のやり取りを通じて患者の様子や訴えを注意深く見聞きし、メモを取りながら鑑別診断を考えていきます。 グループディスカッションでは、患者への追加質問や必要な検査は何かを話し合い、 発表しました。診断結果は「レミエール症候群」。講師のお2人からは、押さえておきたい基本的な考え方や気を付けるべきポイントなどを解説いただきながら、診断までの思考プロセスもしっかり学びました。

場面別のケーススタディでは、実際の症例を扱い、抗菌薬の選び方や、必要な検査について学びます。
    場面別のケーススタディでは実際の症例を扱い抗菌薬の
    選び方や必要な検査について学びます。
質問セッションでは、多数寄せられた質問にお二人が答えてくださいました。
    質問セッションでは、多数寄せられた質問にお二人が
    答えてくださいました。
院内感染対策ワークショップでは受講者がマスクとガウンの着脱を実演
    院内感染対策ワークショップでは受講者がマスクと
    ガウンの着脱を実演。

ケーススタディ: 内科系感染症、外科系感染症、医療関連感染症
午後は、再度グループに分かれて3つのケーススタディです。 内科系は「結核性胸膜炎」、外科系は「懐死性筋膜炎」、そしてその患者がICUで発熱を起こしたケースを医療関連感染症のケーススタディで取り上げました。実際の症例を扱い、抗菌薬の選び方や、必要な検査について、ワークシートやディスカッションを通じて考えました。後半は、受講者の緊張もとけ、ディスカッションはより活発になっていきました。

質問セッション
セミナー中に感じた疑問や、感染症専門医に聞いてみたいことなど、合計30件近くの質問が寄せられ、受講者も熱心に聞き入っていました。

院内感染対策ワークショップ
会場に、マスク、消毒剤、手袋、ガウンを用意し、受講者5人に、手の洗い方、手袋やガウンの着方と脱ぎ方をデモンストレーションで示してもらいました。その他の受講者は5人の様子を見ながら、良い点と悪い点を発表し、最後に、講師の2人が、実際にお手本を示しながら感染制御のポイントを伝授。「日常の感染対策を見直す機会になった」と好評のワークショップでした。

講義風景④
    外来感染症ケーススタディで病名を当てた医学部6年生
    小林尭広さんも受賞者として、選ばれました。
総括: 最後の総括では、監修の矢野先生による表彰式を行いました。セミナー中に活躍した6名の受講者に対して、「金メダル」と賞状のサプライズギフトを授与。受賞者は、医学生からベテラン医師まで、今回のセミナーの特徴が表れた結果となりました。矢野先生の素敵な計らいで、華やかな締めくくりとなりました。

受講者の声


アンケートグラフ

■ これまでは感染症治療において漠然と抗菌薬を処方していた。基本的考えを教わり、それを明日より意識し診療したいと考えた。 【卒後15年目、精神科】

  • ・本日は頭の整理が出来て良かったです。(卒後36年目、外科)
  • ・今一番ご活躍されているおふたりに講義をいただき、楽しく参加できました。(卒後20年目、総合診療科)
  • ・基本的な症例から発展的な内容を学べたのは面白かったです。研修医へのレクチャーの方法論に参考にさせて頂きたいです。(卒後11年目、救急科)
  • ・クリニカルシナリオがリアルで良かったです。(初期研修医2年目)
  • ・みんなで討論する時間があったのが良かったです。質問にもたくさん答えて下さったのも勉強になりました。(初期研修医1年目)




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