「臨床医に戻りたい…」ブランクを乗り越えたS先生の転職成功ポイントとは?

こんにちは、民間医局の西室です。

この記事では、元内科医で出産を機に保健所勤務に移られたS先生(40代/女性)が、ブランクを経て臨床に戻られた事例をご紹介します

プロフィール

■西室 太陽

山梨県出身。2018年に民間医局に入社。
「ドクターに満足して頂けるように、色々な角度からご希望に寄り添った提案を心がけ二人三脚で成約を目指しています。」

臨床現場への忘れられない思い

S先生が民間医局にご相談に来てくださったのは、昨年のことでした。

先生はもともと内科医として10年ほど働いていましたが、出産を機に退局。育休後は4年ほど保健所で時短勤務をしていました。子育てが一段落して転職を考えた際に、サイトの口コミを見て、民間医局に登録されたそうです。

メールでS先生に転職を考えたきっかけを伺うと
「保健所の仕事にも意義は感じているが、臨床現場ならではのやりがいが忘れられない」
という返答がありました。

意欲あふれるS先生ですが「臨床を離れたブランク」は、スキルや知識の面で評価が難しいところもあります。転職にあたっては過去の経験や今後の勉強意欲が重要になると考え、S先生に対面インタビューを依頼、経歴や希望を整理することにしました。

対面インタビューで知った、先生のお人柄

インタビューでは転職のきっかけから希望までお伺いしますが、S先生には「ブランク」を埋めるアピールポイントを洗い出すべく、過去の実績と今後のビジョンを重点的に伺いました。
ヒアリングの量はかなりのボリュームでしたが、S先生は事前に自分なりの考えを準備されていたようで、込み入った内容の質問にも嫌な顔一つせず、前向きにお答えくださいました。
過去10年の内科臨床経験や保健所勤務での成果、今後の医療へのお考えといった話もまとまり、最後に私からたくさんの質問にお答えいただいたお礼を述べたところ、

「保健所勤務だといろいろな方とコミュニケーション取らなければなりませんし、話すことが好きなんですよ」

と、笑顔でおっしゃいました。

S先生の終始ポジティブで明るい雰囲気と、私の話も熱心に聞いてくださったそのお姿に、快活で真面目なお人柄を感じました。私は「S先生の転職活動を精いっぱいサポートしよう」と思い、候補の施設を探しました。

民間医局では医療機関ごとに専任エージェントが付き、情報収集に当たっています。条件の合いそうな医療機関に、先生のお名前は伏せてご経歴や求職の背景、希望を伝えていったところ、ブランクのあるドクターでも受け入れ可能な施設が複数ありました。
S先生にそれらの医療機関をすべて提案し、興味を示された施設との面接をセッティングしました。
医療機関の採用担当者にS先生のご経歴を開示した際には、臨床への意欲や明るく真摯な人柄をお伝えし、できる限りのバックアップに努めました。

面接でのS先生は、10年の内科臨床経験や現在の保健所勤務でのご経歴、ご自身の今後の希望を明快に話されました。また医療機関側の院長先生や事務長の話には真摯に耳を傾け、時折質問を挟むなどしっかり対話し、滞りなく終了しました。
その後、2施設から内定をいただき、指導体制がよりしっかりしていてS先生の希望条件に近い施設への入職が決まりました。

内定した施設の事務長からは、
「過去のご経歴はもちろんですが、先生の明るさとコミュニケーション力は、患者に寄り添う医療を実践いただけそうです。病院の理念にも一致しますし、私どもも最大限のバックアップをしていきます」
とのお話もあり、S先生の熱意とお人柄が十分に伝わったようです。

「ブランクがあるから」と諦めないで

今回の転職支援のポイントは、ブランクがあっても経歴やビジョンを前向きにアピールした点と、医療機関へ事前にお人柄を含め、S先生のことをよくお伝えしたことでネガティブな印象もなく進められた点にあるように思います。

入職後、先生に状況をお伺いしたところ、
「覚えることが多くて大変ですが、周囲のサポートもあって助かっています。患者さんからもお話をいろいろ聞けますし、充実した働き方ができていますよ!」
と、うれしいお返事をいただけました。

「臨床に戻りたいけどブランクが不安」「似たような境遇だが転職を考えている」という方は、ぜひ一度民間医局にご相談ください。先生のご事情に合わせてじっくり事前準備を行い、最適な転職となるよう、全力でサポートいたします。

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