希望は非常勤になること?イメージをはっきりさせ、納得の転職が叶った事例

こんにちは。民間医局エージェントの西室です。

今回は、育児と仕事を両立のために非常勤になりたい、と民間医局に登録された30代女性医師の事例です。先生は「非常勤医」になりたかったのでしょうか?

プロフィール

【西室 太陽】

山梨県出身。2018年に民間医局に入社。
ドクターに満足して頂けるように、色々な角度からご希望に寄り添った提案を心がけ二人三脚で成約を目指しています。

周りに迷惑だから、非常勤になりたい?

糖尿病内科医のO先生と初めてお会いしたのは、ご自宅の隣県にある喫茶店でした。この近くにご実家があり、まだ0歳のお子様を預けてきた、とのことでした。

O先生が民間医局にご登録した理由は、お子様を出産してから今後の働き方について考えたから、とのことでした。
育休後は大学病院に戻ろうとしていたそうですが、いざ子供が生まれると、出産前と同じように働くのは難しいと思ったそうです。
O先生の医局には、育児支援制度を利用したことのある常勤医はおらず、もともと育児へ理解を得られにくい雰囲気があることが悩みのようでした。

「育児支援制度はありますが、同期や先輩に迷惑をかけてしまいますからね。
だから、非常勤になろうと思っています。どうせならば他の病院も検討しようかなと…」

育児中だから非常勤医になる、と少々極端なご希望に感じたため、今一度意思を確認したところ

「非常勤になりたいかと言われるとちょっと違いますね、キャリアの面でも遅れますし。仕事も物足りなそうですが、しょうがないです」

と、諦めるようにおっしゃいました。

「まずは、自分の働く姿をイメージしてみませんか」

非常勤に、と言いつつO先生自身もどこか納得していないご様子。

そこでわたしはO先生に『非常勤で働く、ではなくて、まずは働く姿をイメージしてみませんか』と提案、勤務に関する希望を全てあげていただきました。

そして、一緒に整理してみたところ、
『週4.5~5日・当直なし・オンコール免除は必須』
が希望の働き方であり、常勤医として十分な条件であることがはっきりしました。

O先生もすっきりした表情になり、非常勤で探す必要はないと思ったようでしたが、その後も、他の常勤医との関係性を何度も口にされていました。

ご希望を叶えるには、勤務条件は揃えつつ、『育児中でも気をつかわずに働ける環境』がポイントになるのでは、とわたしは考えました。

O先生との面談を終えた後、さっそく求人をお探ししました。
情報収集にあたっては、育児との両立支援制度があるかどうかだけではなく、制度を実施したことがあるどうか、他に育児中の医師がいるかどうか、といった実績や現状も確認しました。内情も確認しておくことで、O先生により安心いただけると考えたためです。

常勤医が育児支援制度を実際に利用しているという施設を4つピックアップ、O先生にご紹介したところ
「常勤で育児中の女医さんがいるのですか?」
と、非常に興味があるご様子でした。内情もあわせて詳細をお伝えしたところ、2施設との面接を希望されたため、お話をすすめることにしました。

2施設との面接を終え、最終的にお住まいに隣接している市の市中病院で入職が決定いたしました。時短勤務・当直オンコール免除、と育児に配慮した条件での採用でした。
O先生は
「育児中の先生がいることと、病院側から時短勤務の条件を提示くださったのが決め手でした。育児支援の制度を使ってもいいのだ、と思えて心が軽くなりました」
と、とても嬉しそうなご様子でした。

先生自身が納得するためにも、よりそえるサポートを

今回のケースで先生にご納得いただく転職になったポイントは2つあったと思います。
1つ目は、働きたいイメージを一緒に整理することで、希望が非常勤医になることではない、とO先生自身が気づいたこと。
2つ目は育児中でも働きやすい『環境』も重要な点であり、解決のために病院の実績や内情まで、民間医局のネットワークを使ってしっかり調べたこと。
それらが功を奏したように思います。

育児支援制度が『あるだけ』の医療機関をご紹介しても、O先生の根本的な悩みは解決できず、なんとなくすっきりしない結果になっていたかもしれません。
これからも先生方の悩みを解決できるお手伝いができればと考えております。

今の不満や不安を解消し、納得のいく転職にするためにも、ご要望もお気持ちも遠慮なくお話しいただきたいと思います。これからも先生方の気持ちによりそい、ご希望を叶えられる道を探すため、サポートをさせていただきます。

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