『民間医局アカデミー』「今更聞けない！内科医に必要な他科の基本」第2回講義が2014年7月26日(土)に開催されました。 第1回から引き続きご参加いただいた方々も多く、今回も熱心に講義に聞き入る受講者の姿が多く見られました。
■ 総論の内容は、外来をやっているすべてのDr.に必要だと思いました。【内科、卒後20年】
- 【小児科】
- ・紹介のときのポイントがわかりやすくてよかった。母子手帳の見方もわかりやすかった。 （内科、卒後5年）
- ・小児を診る際の、とっつきにくさが減った。（呼吸器内科、卒後15年）
- ・子供の全身状態の把握について、何となくあいまいだった部分を明瞭に教えて頂き、よかったです。（匿名）
- ・茂木先生自身がもともと内科医だったことから、私も少し子供を診てみたい、という気持ちになりました。（総合診療内科、卒後22年）
- 【家庭医療・総合診療】
- ・普段、行動をロジックにとらえることがあまりないので好奇心をくすぐられた。（整形外科、卒後8年）
- ・行動変容の段階を把握するということで、よりよい診療、加療となると再確認した。（内科、卒後18年）
- ・生活習慣病の治療導入は難しいと思っていたので、具体的な対応を学んだことで明日からの診療に生かしていきたいと思った。（初期研修医、卒後2年）
- 【精神科】
- ・精神科の先生から講義を聞ける機会が少ないので全部がためになりました。（総合内科、11年）
- ・臨床家ならではの、教科書にないような内容を教えて頂いたので、明日からの診療に役立ちそうです。（初期研修医、2年）
- ・睡眠薬のこと、難しい患者さん診療のコツはそのまま使えそうです。（総合診療内科、卒後22年）
- ・今まで精神科に、やや丸投げしていたので、少しとり入れてみようと思う。（内科、卒後18年）
京都大学大学院医学研究科 医学教育推進センター
一般社団法人 こどものみかた 理事
小児救急初療コース（Triage & Action）
ディレクター茂木 恒俊 先生
小児救急初療コース（Triage＆Action）の基礎を学ぶ
第1部の、茂木恒俊先生による『小児科』についての講義では、ご自身が理事を務めていらっしゃる、一般社団法人こどものみかた 小児救急初療コースのエッセンスを凝縮した内容で、「緊急度の高い病態」や「小児科への紹介時のポイント」などを動画や具体例で分かりやすくお話しいただきました。講義中は、茂木先生が会場内を回り、受講者に質問をしながら進行する場面もあり、インタラクティブな講義となりました。
・全身状態の評価（評価のABC）
・見逃してはいけない症候
・紹介のタイミング・ポイント
医療法人鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山 院長
岡田 唯男 先生
「行動変容」について学ぶ
第2部の、監修 岡田唯男先生による、『家庭医療・総合診療 総論②』では、前回受講者から要望の多かったテーマの１つ、「行動変容」についてお話しいただきましたTranstheoretical Modelについて、岡田先生オリジナルのチャートを用いた理論説明からケーススタディまで、短時間ながらわかりやすい総論は今回もたいへん好評でした。
・Transtheoretical Model（TTM、行動変容理論）
概略を知りたい方はこちら
http://ja.scribd.com/doc/235416654
http://pcij.wordpress.com/2014/07/28/ttm/
東京都立松沢病院 精神科
今村 弥生先生
知っているようで本当のところはよくわからない精神科領域の問題を学ぶ
第3部の今村弥生先生による『精神科』のレクチャーでは、精神科への紹介のポイントや安易に睡眠薬を出してはならない5つの理由など、外来を担当する先生なら誰もが知っておきたい内容が満載でした。質疑応答の時間では、司会の岡田先生との軽快なやりとりで、フロアからの質問に20個以上もご回答をいただき、受講者の日頃の関心の高さがよくわかるセッションとなりました。
・迷わず精神科に紹介すべき病態
・安易に睡眠薬を出してはならない5つの理由
・向精神薬 豆知識
首都圏だけでなく、全国各地から多くの 先生方にご参加いただきました。 |
専門やキャリアが様々な受講者がいらっ しゃるセミナーは「民間医局」ならでは。 |
質疑応答には、"質問カード"を活用して、 受講者から沢山の質問が寄せられます。 |