『民間医局アカデミー』「今更聞けない!内科医に必要な他科の基本」第3回講義が
2014年8月30日(土)に開催されました。毎回好評をいただいていた当シリーズの
最終回でしたが、毎回の講義を楽しみに全3回ご参加いただいた方や、
今回初めての方にもお越しいただき、盛況な会となりました。
■ 3回とも大変濃い内容で大満足です。それぞれの講師のレクチャーの構成がとても素晴らしく、明日からすぐに使えます。
【訪問診療、卒後20年】
- 【産婦人科】
- ・救急外来を受診された女性に対し、もっと積極的に妊娠の可能性につき問診、妊娠検査を行っていきたいと思います。(内科、卒後11年)
- ・現在、小児科医の立場で妊娠前カウンセリングに取り組んでいるので、参考になりました。(小児科、卒後30年)
- ・今までは婦人科に丸投げしていましたが、ある程度自分でも診られそうです。(内科、卒後20年)
- 【家庭医療・総合診療】
- ・検診、検診の仕事(指導)に役立てたい。(内科、卒後19年)
- ・実際の診療現場でUSPSTFをうまく活用できるようになりたいと思った。(初期研修2年)
- 【整形外科】
- ・レントゲンがなくても判断できそうなケースが増えた。(形成外科・皮膚科、卒後18年)
- ・紹介のタイミング、超音波の使い方、参考になりました。(総合診療内科、卒後20年)
婦人科診察を要さずに問診・診察・検査で対応可能な産婦人科疾患を学ぶ
第1部は、離島での診療も日常的に行っていらっしゃる、
長崎医療センターの水谷先生による「産婦人科」の講義でした。
婦人科系器具や経験がなくても産婦人科を診られるように
なるためのミニマム・エッセンシャルが満載で、特に、
緊急性別の疾患や膣鏡を使用せずに帯下異常を診る際のポイントは、
受講者の関心が高く、明日からの診療に生かせる内容で大変好評でした。

・緊急度別疾患と紹介のタイミング
・妊婦、授乳婦への投薬・検査の原則
・内科医にお願いしたい妊娠前カウンセリングと産後フォロー
「予防医学」についてスクリーニングを中心に学ぶ
『家庭医療・総合診療 総論③』では、受講者から要望の多かったテーマの1つ、
「予防医学」について監修の岡田先生からお話しいただきました。
「USPSTF(米国予防医療サービス専門作業部会)の専用アプリの紹介や、
がん検診のガイドライン「科学的根拠に基づくがん検診」の紹介など、
予防医療において、今すぐ参照できる有用サイトの活用方法を、具体的に教えて頂きました。
受講者が毎回"気づき"を得られる本総論は、今回も好評でした。

・USPSTF(米国予防医療サービス専門作業部会)
・「科学的根拠に基づくがん検診推進のページ」
◆概略を知りたい方はこちら
・USPSTF(米国予防医療サービス専門作業部会)
・「科学的根拠に基づくがん検診推進のページ」
筋骨格系,スポーツ領域への紹介のタイミングとポイントを学ぶ
「筋骨格系(整形外科・スポーツ医学)」をテーマにした第3部では
亀田メディカルセンターの服部惣一先生による、熱意と笑い溢れる講義で、
緊急病態を見分けるポイントや、診断マトリックスなど、
先生が独自に考えられたメソッドをたくさんご紹介いただきました。
後半には、触診のデモンストレーションがあり、
受講者も手足を動かしながら、楽しく学べる講義でした。

・緊急度別疾患と紹介のタイミング
・覚えておくと違いが出せる診察法
・部位別診断マトリックス
触診のポイントをデモンストレーションを 交えてご説明いただきました。
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講義中には今後の勉強や診察に役立つ書籍を
紹介いただきました。
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今回も、受講者の熱気が感じられる講義と なりました。
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