2014年2月15日(土)『民間医局アカデミー』第2回講義が開催されました。前日の大雪の影響により開催も危ぶまれましたが、交通機関の乱れや足元が悪いにもかかわらず多くの先生にお越しいただき、無事開催することが出来ました。
当日、1部では前回に引き続き、本セミナーを監修頂いている、聖路加国際病院 副院長 救命救急センター長 石松伸一先生より「組織・システム編② 事例を元にしたインシデント・見逃し②」について、同院の事例を中心にお話しいただきました。
続いて2部では、同じく聖路加国際病院 救急部 医幹 望月俊明 先生より「診断・治療編② 急変時の対応」について講義を行っていただきました。
両講義ともに聖路加国際病院での事例をもとにお話ししていただき、単なる知識ではなく”現場”で応用できる知識を具体的に学んでいただける内容となり、講義後の質問もたくさん頂戴いたしました。
石松先生第2回目は、公の場では発表しずらいであろう聖路加国際病院で実際に起きた事例11件を中心に、インシデントや見逃しを考える講義でした。多くの先生が診断に迷う(?!)腹痛や見逃すとタイヘンな事になる胸痛など、貴重な見逃し事例も含めて、まさに明日からの診療に生かせる内容で、活発な質疑応答もあり、受講者の関心度の高さがうかがえました。
第2部の望月先生には、明日からの"急変"対応に自信をつけるべく、気道緊急やショック対応などを中心にお話しいただきました。「気道緊急時は原因検索より気道確保が先決!」を合言葉に、気道確保法や挿管の仕方をおさらいしたり、初期治療が重要なカギを握るショック対応では、輸液や昇圧剤の選択基準など、基本から確認をしました。講義の合間に挟むショートブレイクでは、救急の現場でしかなかなか遭遇しない稀な事例などの紹介もあり、救急の醍醐味を感じられる講義でした。
第1部は、石松伸一先生による事例を盛り
込んだエラー対策についての講義 |
第1回以上に様々な症例を元に、実践方法を
具体的にお話いただきました。
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ディスカッションの時間では、受講者からの
質問に、丁寧にご回答いただきました。 |
第2部、望月先生も多くの症例をもとに 急変時の考え方・テクニックの具体的な講義
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事例を元に救急に関する基本的な知識を 改めて復習します |
身振り手振りを加えて、わかりやすく ご説明いただきました。
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