ドクターズマガジン2024年7月号

ドクターの肖像

三谷 絹子
（獨協医科大学 医学部 名誉教授・特任教授）

“白血病の遺伝子診断と遺伝子治療”の研究で数々の成果をあげ、世界の血液学会で活躍する血液内科医です。
東大理IIから医学部へ進学。
当時、学生100人中女性は5人という時代、女性というだけで疎外感のあった学生時代を経て、抗がん剤でドラマチックに回復する白血病患者を見て感動し、血液内科の道を目指します。
血液がんの治療は患者との伴走期間が長く、タフな心と体力が必要。
一方、個別化医療と豊富な治療選択肢により生存率を高められる希望ある領域でもあります。
「研究が楽しくて仕方がない」と、キラキラした目で語る科学者のストーリーをぜひ、ご覧ください。

Doctor's Opinion

公益財団法人 榊原記念財団附属 榊原記念病院 院長／東京医科歯科大学 名誉教授　磯部 光章

質の高い循環器医療を守るために必要な、集約化と分散・連携に関して、働き方改革や若手医師育成の観点を含めてご意見をお書きくださいました。

連載コラム　押し売り書店“仲野堂”

アメリカの理論物理学者で、第二次大戦中に原子爆弾の完成を指導したオッペンハイマー。
彼の伝記映画の原作から、原子爆弾、当時の大統領についての書籍のご紹介です。

Challenger ―挑戦者―

社会医療法人社団 蛍水会 名戸ヶ谷病院 脳神経外科 部長／脳卒中センター センター長　井上 靖章
脳神経外科手術において開頭術と血管内治療の二刀流を武器に、日本トップレベルの技術を持つ井上氏。
「世界最高水準を柏で」をモットーに、最難度の脳外科手術や、誰も手掛けたことのない症例に日々挑んでいます。
医局に属さず、国内外トップの施設で圧倒的な技術を身につけ、自ら切り開いた異色で刺激的なキャリアを伺いました。

Dr.徳田のクリニカルパールズ

最近まで誤嚥性肺炎で入院していた92歳の女性。
上腕の皮膚に赤みが出て、救急外来へ。その原因はーー？
漫画の世界ではもう、新紙幣が流通し始めたそうです！

FORTE ―日本列島病院探訪―

社会医療法人 仁愛会 浦添総合病院
沖縄県内に3施設ある救命救急センターの一つであり、離島を含む沖縄本島の三次救急を担っています。
同院の最大の強みは優れた人材。
教育病院としても定評があり、充実した教育体制を求めて全国から多くの若手医師が集まります。
取材では、その強さの本質に迫りました。

SPECIAL COLUMN　佐々木淳先生の在宅診療メモランダム Episode.06 最終回

70歳の年齢のわりに若く、聡明に見える女性。
がんを患っているが、全身状態もよく、まだまだ闘える。
でも、治療は一切望まなかった。
「70年間、がんばってくれたこの身体が愛おしい」。
最期にそう言って幸せな人生を振り返り、後悔のない旅立ちをした患者の生きざまに先生が思うこととはーー。

MEDICAL TOPICS／STUDENTʼS VOICE
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