ドクターズマガジン2023年5月号

ドクターの肖像

小笠原 文雄
（小笠原内科・岐阜在宅ケアクリニック 院長）

在宅看取りを1,900人実施してきた、日本を代表する在宅ホスピス医です。
余命5日の患者を退院させ、在宅緩和ケアに切り替えると元気になり、8年生きることができた。
こういった奇跡が小笠原氏の在宅医療では起こります。
亡くなった人も、送った家族も幸せにする医療です。
小笠原氏は9歳で僧侶となり、臨終に携わる医師として“命の哲学”を考え続けました。
“家”の持つ力を引き出すケアは、患者の最期を穏やかに、家族も「笑顔でピース」にします。

Doctor's Opinion

森山脳神経センター病院 間脳下垂体センター センター長　山田 正三

山田氏は、非侵襲的な下垂体腫瘍の手術法を脳神経外科に広めた第一人者です。
誰もが触れられなかった脳部位の腫瘍を治療するために工夫を重ね、新技術を開発してきました。
テーマは「新しい手術法を開発する意義」です。

連載コラム　押し売り書店“仲野堂”

今回は文化人類学にまつわる3冊のご紹介。
「これを読んで、文化人類学なんかつまらんわ、と思う人はおらんはず」と、仲野先生も太鼓判です。

Challenger ―挑戦者―

京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学 教授　椛島 健治
アトピー性皮膚炎に対する非ステロイド性の塗り薬と、かゆみ止めの注射薬を開発した皮膚科治療のトップランナーです。
アトピーの新薬が開発されたのは21年ぶりの快挙であり、日本が世界をリードしています。
そのほか、皮膚免疫の研究をがん治療や全身疾患に応用するための研究にも力を入れています。

Dr.徳田のクリニカルパールズ

季節はもう初夏だというのに、寒気が……
そして、発疹、倦怠感を訴える女性。
原因は福島県に多い〇〇病でした。

FORTE ―日本列島病院探訪―

徳島県立中央病院
人口減少と高齢化が急速に進む徳島県で、県内初のドクターヘリの運行を開始。
また、周産期・小児医療、精神疾患も担う地域唯一の総合病院です。
徳島大学病院とは連絡橋でつながり、各院の強みを生かした連携を行う「総合メディカルゾーン」を展開。
救命救急センターを持つ同院は救急医療を中心に担っています。

MEDICAL TOPICS／STUDENTʼS VOICE
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