ドクターズマガジン2024年11月号

ドクターの肖像

本庶 佑
（京都大学大学院医学研究科附属 がん免疫総合研究センター センター長）

PD-1の発見から、オプジーボ開発への貢献により、人類に新たながん治療の扉を開いた本庶氏は、2018年ノーベル賞を受賞。
日本の、京都大学の、研究力の強さを袴姿で全世界に示しました。
御年82歳。ひたすら医学に真っ直ぐな眼差しは、研究の酸いも甘いも直視してきた。
人生をかけるなら、多くの命を救える生命科学の謎解きに挑戦したい。
その思いで60年間の研究者人生を走ってきました。
幼少期、焼夷弾から逃れて生き延びた日から、本庶氏の幸運の人生が始まります。
「未知の世界を開拓する基礎医学は、途方もない深い喜びと探求心を、呼び覚まします」。
研究のダイナミックさと、日本人であることの誇りさえ感じられるスペシャルなドクターの肖像です。

Doctor's Opinion

公益財団法人 朝日生命成人病研究所 所長 兼 附属医院 院長　春日 雅人

糖尿病研究の第一人者である春日氏がこれまでの研究の歴史を振り返り、未来の医学研究の展望を語ってくださいました。

連載コラム　押し売り書店“仲野堂”

国際学会でイランを旅してからイラン好きになった仲野先生。
アルコール禁止など、宗教の厳格さのイメージが強いかもしれませんが、旅すると皆、イランびいきになってしまうそう。
ということで、イスラムの異文化に触れて脳みそゆさぶられる3冊のご紹介です。

［25周年特別企画］SPECIAL DISCUSSION ーースペシャル鼎談ーー
新型コロナウイルス感染症の経験から日本の医療はどう変わっていくのか

青木 眞（感染症コンサルタント）×齋藤 昭彦（新潟大学医学部小児科 教授）×矢野 晴美（国際医療福祉大学医学部 国際医療者教育学・感染症学 教授）
医療の25年を振り返っても、新型コロナの出現は全世界を変革した大きな出来事でした。
わが国を代表する感染症専門家の3人に、コロナが医療システムに与えた影響、未知のウイルスへの備えについて伺うと、未来の医療は若手教育のあり方に繋がることが分かりました。
今後、医師に本当に必要とされる能力とは――？

Dr.徳田のクリニカルパールズ

連載13年の人気漫画「クリニカルパールズ」。
初代原作者の西崎 祐史先生、二代目原作者の清田 雅智先生が、25周年を祝し、久々に漫画にご登場です。
今号ではこのお二人に対談もしていただきました。

［25周年特別企画］クリニカルパールズ対談
医師の基盤であり病院のインフラでもある総合診療に求められる資質と役割

西﨑 祐史（順天堂大学 医学部 医学教育研究室 先任准教授）×清田 雅智（飯塚病院 総合診療科 診療部長）
2011年に漫画「Dr.宮城のクリニカルパールズ」を立ち上げ、原作を担当いただいた西﨑先生、その後「Dr.井村のクリニカルパールズ」の原作を引き継いでいただいた清田先生に、制作秘話や苦労話、大学と民間病院という異なる立場で尽力されている人材育成についてお話しいただきました。

MEDICAL TOPICS／STUDENTʼS VOICE
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