今月の読みどころ
ドクターの肖像
齋藤 滋
(医療法人 徳洲会 湘南鎌倉総合病院 総長)
心臓カテーテル治療(冠動脈インターベンション)は今や身近な医療となりました。
それに携わる日本の医師8,000人の嚆矢となったのが齋藤滋氏。
先駆者である延吉正清氏、亡き光藤和明氏と共闘した黎明期から、飽くなき探求心で権力への反骨心を燃やした結果、世界標準を塗り替え、インターベンションの技術を先導してきました。
本当はエンジニアになりたかった、とプログラミング技術を独学で手に入れプログラミングの思考法を生かした世界最強の心臓カテーテル医として、まだまだ次の技術を極めていくことでしょう。
Doctor's Opinion
洛和会本部参与 洛和会京都厚生学校長 松村 理司
今回のテーマは『コロナ禍での日米の医療の光と影』。
日本人の公衆衛生的な「民度の高さ」は評価しつつ、「第5波で見られた医療逼迫は、国家政策や医療界の姿勢から見ると構造的・必然的なものだった」と指摘する松村氏。
日本の医療の影を克服するカギとは…。
仲野徹先生新連載 押し売り書店“仲野堂”
「まいど!仲野でおます」と景気よくスタートを切るのは、大人気・仲野徹先生の新連載。
今回の連載は、店主である仲野先生が「絶対おもろいから読んでや!」と禿しく(先生談)押し売りするスタイルの書評です。
初回に店主が激推しする本は…。
Challenger ―挑戦者―
東大病院22世紀医療センター コンピュータ画像診断学/予防医学寄付講座 特任助教 前田 恵理子
放射線科医として「小児心臓CTの被曝低減」をライフワークに掲げ、日本の医療放射線量の適正化・標準化に尽力する前田氏。
幼少期に発症した重度の喘息に苦しみ、さらに37歳で肺がんを発症、子育てと医師業を続けながら6回の再発を乗り越えてきた筋金入りのサバイバーでもあります。
常に病とともに歩み続けてきた氏が、キャンサーフリーとなった今新たに抱く使命とは…。
Dr.徳田のクリニカルパールズ
今回登場するのは、ふらつきをはじめ、不眠や頭痛、集中力の低下など長引く多彩な不調を訴える患者さん。
市販薬を含む、薬歴聴取の重要性についてのお話です。
FORTE ―日本列島病院探訪―
島田市立総合医療センター
静岡県中西部に位置する志太榛原(しだはいばら)医療圏。
その中心的な急性期病院として、開設以来75年にわたって地域医療を支え続け、21年5月に新病院として生まれ変わった当院。
年間約4,000件の救急搬送を受け入れ“絶対に断らない救急”を実践しています。
研修生活をのびのびと過ごす2名の初期研修医にもご登場いただき、研修病院としての魅力について語っていただきました。