今月の読みどころ
ドクターの肖像
絹笠 祐介
(東京医科歯科大学大学院 消化管外科学分野 教授)
48歳という若さで、直腸がんにおける日本最多の症例数&最高成績を誇るロボット手術のスペシャリスト。
排尿障害の発生率は全国平均よりはるかに低い3%、肛門温存率は9割を超え、ライバル外科医にも一目置かれる名医中の名医です。
「大切なのは迷わないこと」という言葉通り、ただただシンプルに、名より実をとことん追求。
自然体で頂点を極める絹笠氏の足跡をたどります。
Doctor's Opinion
公益社団法人 宮崎市郡医師会病院 副院長/心臓病センター長 柴田 剛徳
柴田氏が研修医になりたてのときに受け持った患者さんから教わったのが、“患者に『真摯に』向き合うことと『誠実に対応すること』の大切さ”。
以来30数年間、真摯さと誠実さを肝に銘じてきたという同氏に「患者中心の医療」の本質を語っていただきました。
連載コラム 押し売り書店“仲野堂”
先月から新たにスタート(#00)した仲野先生による異色の連載。
記念すべき第1回は、人体をめぐる3冊を軽妙に“押し売り”。
異例の大ヒットとなっている山本健人氏の『すばらしい人体』をはじめ、「面白く読めるうえに知識が増えて、周囲の人にうんちくがかませる」「買わな損」なとっておきの3冊です!
Challenger ―挑戦者―
飯塚病院 総合診療科 診療部長 清田 雅智
総合診療医育成のエキスパートとして、全国から講演会や勉強会の依頼が殺到する清田氏。
膨大な量の文献を丹念に読み込み診療に生かすその姿から、「文献ソムリエ」としてもその名が知られています。
原作と解説を担当した弊誌連載『Dr.井村のクリニカルパールズ』(2013年~20年)でも、その圧倒的な知識を遺憾なく発揮。
文献を追い求める飽くなき探求心の原点に迫ります。
Dr.徳田のクリニカルパールズ
今回は、末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)を挿入している入院患者さんの「右上肢膨脹」という症例です。
網羅的な鑑別もときには必要ですが、入院患者さんの場合、把握している既往や背景から鑑別疾患を類推することが重要というお話です。
FORTE ―日本列島病院探訪―
医療法人社団 晃悠会 ふじみの救急病院
新型コロナウイルス感染症の診療において、その活躍が全国的にも知られるふじみの救急病院。
自院で高規格救急車を保有し、行政の救急隊と同等の能力を持つ民間救急隊を併設。
24時間・365日オープンの救急外来で、重症の救急車受け入れから夜間・休日のコンビニ受診までどんな症状にも対応する“町の保健室”です。
SPECIAL COLUMN 隔月連載:肺移植医 大藤剛宏先生のカタール冒険譚 Episode.06
連載第6回目となる今回は、大藤先生の移植チームが、カタール初の肺移植に挑んだ際のエピソードを披露。
「今回のような“厳しい状況での肺移植”こそ、私が人生を懸けて打ち込んできたこと」と語る大藤氏。
その手術の成否はいかに……。