ドクターズマガジン2023年8月号

ドクターの肖像

本田 五郎
（東京女子医科大学 外科学講座 肝胆膵外科学分野 基幹分野長・教授）

「焼け野原になっても、僕はここに立ってます」
取材中におっしゃったこの言葉から、職員大量退職などで渦中にある同大に飛び込む決意をした外科医の強い信念がうかがえました。
世界的な肝胆膵腹腔鏡手術の名手です。
高難度手術の標準化に粉骨砕身し、後進の教育や、土日も必ず患者を診に行くなど、すべてに手を抜きません。
その本田氏の根本にあるのは、幼少期に伯父から授けられた「義」の心。
冒頭の決意の真意、同大でだからこそできることとはーー？

Doctor's Opinion

国立国際医療研究センター研究所 理事 研究所長・米国国立がん研究所（NCI）／米国国立衛生研究所（NIH）　満屋 裕明

この100年で生活を変えたものを挙げると、すべて米国で開発されたものであることに気付きます。
コロナワクチンもその一つ。
日本は開発競争に加わることすらできなかったーー。
そのような例をみても、日本のサイエンスが衰退の途をたどっていると、警鐘を鳴らしています。

連載コラム　押し売り書店“仲野堂”

“心が身体に与える影響”について学べる3冊のご紹介です。
人の心を理解するには、医学の勉強だけではなく、本や映画から学ぶことも大事だと仲野先生はおっしゃいます。

Challenger ―挑戦者―

特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン／「空飛ぶ捜索医療団ARROWS」プロジェクトリーダー／岡山済生会総合病院 救急科（非常勤）　稲葉 基高
自然災害や紛争地へ駆けつける「空飛ぶ捜索医療団ARROWS」を立ち上げ、東日本大震災以降、国内ほぼすべての被災地へ行き、また、世界各国にも支援を届けてきました。
行政でも民間でもない“ソーシャルセクター”だからこそ可能な息の長い活動内容に注目です。

Dr.徳田のクリニカルパールズ

不規則なシフト勤務による、日中の眠気と不眠を訴える患者さんが来院しました。
原因は、海外旅行でも体験するあの症状・・！？

FORTE ―日本列島病院探訪―

特定医療法人 一輝会 荻原記念病院
急性期、リハビリ、訪問事業等を展開し、“治し、支える”医療を追究する一輝会。
今年4月、神戸初となる、病院とマンションが一体化した複合施設を新築移転しました。
特にリハビリに強みがあり、園芸療法やコーラスなど特色ある内容を提供しています。

SPECIAL COLUMN　隔月連載：佐々木淳先生の在宅診療メモランダム Episode.01

余命数か月の80代女性は、「もうデイサービスには行きたくない」と言います。
夫も、最期はできるだけ自宅で自然に過ごしてもらいたいと願う。
「人生にとって本当に大事なものは何か？」連載第一回目に相応しい深いテーマです。

MEDICAL TOPICS／STUDENTʼS VOICE
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