ドクターズマガジン2025年10月号

ドクターの肖像

張替 秀郎
（東北大学 理事・副学長（広報・医療・共創戦略担当）／東北大学大学院 医学系研究科 血液内科学分野 教授／東北大学病院 病院長）

医師が持つべき“深い名刺”とは――血球に魅惑された赤血球と貧血のスペシャリスト。
白血病の治療過程でドラマチックに変化する血球の世界に心奪われ、血液内科へ。
血液学界をリードし、東北大を日本トップレベルの研究大学に押し上げた張替氏の軌跡を追うと、人情味あふれる人物像が浮かび上がります。
茨城県に生まれ、繭の加工や、ゴルフ誌のライターといったアルバイトを経験した青年時代から、日本の内科を牽引する医師になるまでを追いました。

Doctor's Opinion

徳島大学大学院 医歯薬学研究部 臨床神経科学分野 教授　和泉 唯信

筋萎縮性側索硬化症（ALS）は全身の筋力低下が進行し、構音障害・嚥下障害、呼吸筋麻痺が生じる神経難病です。
ALS治療の権威である和泉氏が、現在の治療法開発の課題と、在るべき姿をご指摘くださいました。

連載コラム　押し売り書店“仲野堂”

今号は医療問題に関する3冊のご紹介です。
特に『現代日本の医療問題』は、医師で内閣府に勤務経験のある著者が記した、「医療従事者全員に読んでもらいたい」傑作とのことです。

Challenger ―挑戦者―

日本医科大学 副医学部長／日本医科大学 形成外科学教室 主任教授／メカノバイオロジー・メカノセラピー研究室 主宰　小川 令
「ケロイド・傷あと治療」における世界的リーダーです。
父はデザイナー、母はイラストレーターという芸術的感性にあふれた家庭に育ち、形成外科というアートが生かされる分野に進みました。
患者に「必ず今より良くなる」と伝えられる前向きな医療に魅力を感じ、「メカノセラピー」という全く新しい治療概念から治療法を研究し、優れた創傷治療を世界に発信しています。

Dr.徳田のクリニカルパールズ

おなかの張りと痛みを訴える女性――その原因は？
今号は、実際に視診・聴診が体験できるQRコード付きです。

FORTE ―日本列島病院探訪―

社会医療法人 生長会 泉大津急性期メディカルセンター
泉大津市立病院と府中病院が再編統合され、26診療科・300床を有する高度急性期病院として2024年末に大阪府南部に開院しました。
市立病院は泉大津市立周産期小児医療センターに、府中病院は回復期・慢性期を担う施設として役割分担し、「1＋1＝3」という未曾有の再編を成功させ、注目を集めています。

連載コラム　それ、ChatGPTが代わりにやります！

新コラムがスタートしました。
第一回目のテーマは「患者説明の質と効率を劇的に上げる」。
医師が最も心を砕く場面の一つである「患者説明」の際に役立つ、ChatGPT活用法を伝授します。

MEDICAL TOPICS／STUDENTʼS VOICE
バックナンバーのご案内