ドクターズマガジン2022年4月号

ドクターの肖像

出澤 真理
（東北大学大学院 医学系研究科 細胞組織学分野 教授）

これまでドクターズマガジンの表紙を飾った医師は264人、その中で女性はたったの10人でした。11人目となる出澤 真理先生は第3の細胞と言われている「ミューズ細胞」を発見した医師です。
この細胞は体内にもともとある細胞で、臓器が傷つくと勝手に修復してくれる機能があります。
昨年の研究では、重い脳梗塞で身体機能障害がある患者にミューズ細胞を1回点滴投与したところ、1年後に約7割が介助の必要のない状態になりました。
さまざまな可能性を持つ細胞はどのように発見され、どこに向かうのか。

Doctor's Opinion

社会医療法人 近森会 近森病院 院長　近森 正幸
医療の高度化と高齢患者の増加により、医師、看護師だけで医療を行うことが不可能となった現代。
多職種の医療専門職による病棟常駐型チーム医療で実績をあげる近森病院院長・近森 正幸氏に、“ペイするタスクシフティング”について語っていただきました。

連載コラム　押し売り書店“仲野堂”

今回の“押し売り”は、医学の王道とも言える、がんにまつわる超オススメ本。
まずは、仲野先生が解説を手掛ける、ピューリッツァー賞受賞の傑作ノンフィクション『がん―4000年の歴史』。
そしてがん細胞の「進化」をキーワードに展開する2冊と、レベルが高いうえに分かりやすい、超オススメの3冊です。
「どれも翻訳がごっつうようて、ほんまに読みやすいんですわ」とは仲野先生談。

Special Cross Talk　スペシャル対談：アレルギー専門医編

海老澤 元宏（独立行政法人国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター センター長／一般社団法人 日本アレルギー学会 理事長）×佐藤 さくら（独立行政法人国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター／アレルギー性疾患研究部 食物アレルギー研究室 室長）
日本では、約2人に1人が何らかのアレルギー疾患を有すると言われています。
しかし、増え続ける患者数に対して、アレルギー専門医が圧倒的に足りていないという現状が……。
そこで、日本の食物アレルギー診療・研究の第一人者である海老澤 元宏先生と、アナフィラキシーに精通し小児アレルギー領域を牽引する佐藤 さくら先生に日本のアレルギー医療の課題やアレルギー専門医になる意義について語っていただきました。

Dr.徳田のクリニカルパールズ

今回登場するのは、整形外科に通院するも、どんどん腰痛がひどくなると訴える患者さん。
痛みについてヒアリングする中で、持参していた「お薬手帳」を見せてもらったところ……。
「お薬手帳」が併存疾患を推定するための貴重な情報源となったというお話です。

FORTE ―日本列島病院探訪―

社会医療法人 三樹会 三樹会泌尿器科病院
1978年に北海道で最初の泌尿器科専門病院として開院。
単科病院としては、全国最多の99床を有し、9人の専門医が多種多様な泌尿器科疾患の診療に当たっています。
来春には新病院のグランドオープンを予定し、ますますパワーアップの当院。
ED（性機能障害）診断治療の先駆者でもある佐藤 嘉一院長に今後の展望を伺いました。

SPECIAL COLUMN　隔月連載：肺移植医 大藤剛宏先生のカタール冒険譚 Episode.07

日本の帰国者隔離施設から届いた今回のカタール冒険譚。
過去2年間のCOVID-19対策における日本とカタールの違いについて、両国を行き来する中で、大藤先生ご自身が肌身で感じられたことを率直に語っていただきました。

MEDICAL TOPICS／Student's Voice
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