今月の読みどころ ドクターの肖像 林 寛之(福井大学医学部附属病院 救急科総合診療部 教授) 1~3次救急のどんな患者もまずは診て、重症度に応じて専門医へ引き継ぐ“北米型ER”を全国に先駆けて立ち上げました。迫力ある形態模写で病状を確認し、全体の1%と言われる重症患者も見逃しません。総合診療医が足りていない本邦において、「どの科でも重症を見分ける診断力が必要」と説き、若手医師への診断学教育では人気No.1です。救急・総合診療の両面のマントをまとう真の人間総合医は、照れ屋をおちゃらけで隠しながら日本医療の底上げのために尽力しています。 Doctor's Opinion 公益財団法人 がん研究会 有明病院 病院長 佐野 武本国では諸外国に比べて内視鏡・CT検査が普及しており、がんの早期発見と治療の好成績に貢献しています。ところが、コロナ禍で受診控えが進み、がんの発見数が減少しているそうです。筆者は、今後手遅れになるケースが増えるのではないかと懸念しています。 連載コラム 押し売り書店“仲野堂” 瞑想を習慣にしてから、よい効果を感じ始めている仲野先生。今回は「呼吸」「瞑想」「気」をテーマにした3冊を紹介していただきました。 Challenger ―挑戦者― JR札幌病院 プライマル科 科長 中川 麗前任地の札幌徳洲会病院では、一人医長でスタートしたプライマリ科を年間約5,000台の救急搬送を担うプライマリセンターに発展させ、39歳にして副院長に就任しました。現在はJR札幌病院で弟分となるプライマル科の立ち上げに奔走し、また「医師の働き方改革」で成果を上げています。そんな中川氏にも、専門や常勤先を決められず人生の迷子になった時期が……。乗り越えたきっかけは、患者のある言葉でした。 Dr.徳田のクリニカルパールズ 日中も睡魔に襲われるという男性の診察から「睡眠負債」の考え方を学びます。寝不足にも「睡眠不足症候群」という疾患名があるのだそうです。 FORTE ―日本列島病院探訪― 医療法人社団 石鎚会 京都田辺中央病院人口が増加している京都府京田辺市で2次救急を担う同院は、街づくりにも踏み込んだ地域医療を展開しています。医療コンシェルジュの導入、特定行為の行える看護師教育にも力を入れ、厚労省から働き方改革の好事例にも挙げられています。 目次 ドクターの肖像 福井大学医学部附属病院 救急科総合診療部 教授林 寛之 救急と総合医療合体の狼煙(のろし)を上げよ!“ 笑劇” で人命を救う真の人間総合医 Doctor's Opinion コロナ禍が日本のがん診療に残したもの公益財団法人 がん研究会 有明病院 病院長佐野 武 連載コラム 押し売り書店“仲野堂” #08大阪大学 名誉教授仲野 徹 Challenger ―挑戦者― JR札幌病院 プライマル科 科長中川 麗 Dr.徳田のクリニカルパールズ 日中の眠気が強い原因は? FORTE ―日本列島病院探訪― 医療法人社団 石鎚会 京都田辺中央病院 臨床研修指定病院紹介 兵庫県立 はりま姫路総合医療センター大分大学医学部附属病院 専門医研修紹介 山口大学医学部附属病院社会福祉法人恩賜財団 大阪府済生会野江病院 医療過誤判例集 患者ががんの治療法を選択するに当たって、医師に求められる説明について 医局紹介 高知大学医学部 耳鼻咽喉科学講座順天堂大学医学部附属 浦安病院・救急診療科 MEDICAL TOPICS/Student's Voiceバックナンバーのご案内 民間医局会員になればドクターズマガジンが無料購読!! 民間医局では会員の皆様へドクターズマガジンを毎月無料でお届けしております。 ご興味がある方は、下記よりご登録ください。 民間医局にご登録済みの方無料購読の申込みをする 民間医局にご登録されていない方民間医局会員登録(無料)はこちら ※本サービスは医師・医学生専用です。 ドクターズマガジン2022年9月号をお求めの方へ ご希望の方はこちらからお申し込み下さい。 ドクターズマガジンのバックナンバーは1冊550円(税込)です。 戻る