ドクターズマガジン2022年11月号

ドクターの肖像

藤澤 正人
（国立大学法人 神戸大学 学長）

日本発の手術支援ロボット「hinotori」の開発者である藤澤氏は、泌尿器がんの名医でもあります。
手術において、機能温存を最も重要なことと考え、da Vinciをしのぐ操作性を追求。
モノづくりへの情熱は、子どもの頃に「山で木を切り、遊び道具は自分で作った」ことにルーツがありそうです。
また、神戸を若手医師にとって魅力があり、人材育成ができる場所にするために“人を遺すための”病院再編統合に注力し、数多くの新規医療の開発を推し進めました。

Doctor's Opinion

国立大学法人 広島大学 学長　越智 光夫

ビル・ゲイツ氏が「パンデミックを恐れない世界をつくる」ために必要なことを世界に発信し、大きな影響を与えました。
筆者は医療者ではない彼が具体的な「処方箋」を出したことに深く考えさせられたと言います。
医師も医療界だけではなく社会をリードする気概が大切なのだと訴えます。

連載コラム　押し売り書店“仲野堂”

日本人、とくに子どもの国語力が低下しているそうです。
今の小学生には、物語『ごんぎつね』で母親の葬儀シーンで煮ているものは何？の問いに、「母親」と答える子が半数もいるとのこと。
文章を字面で読み、物語として捉えられなければ算数の文章題も解けなくなる、全ての学びに影響が出てしまう、というちょっと恐ろしい3冊の紹介です。

Challenger ―挑戦者―

聖路加国際病院 心血管センター・循環器内科／QIセンター・医療の質管理室 室長　水野 篤
循環器内科を専門とし「心不全緩和ケア」と「医療における行動経済学的アプローチ」の研究に力を入れ、新しい切り口から臨床現場を改革するチャレンジャーです。
学ぶことで技術を高め続けられ、それぞれの人生経験が生かされる“医師という仕事”は最高だと語ります。
それを再確認した、ある患者さんの救命劇は必見です。

Dr.徳田のクリニカルパールズ

2週間だるさが続いた男性の発熱の原因を“グラム染色”で探ります。
アイス大好き丸尾クンは、また変わった味のアイスを食べています。
冬においしい〇〇味！？

FORTE ―日本列島病院探訪―

福井県立病院
長寿ランキングで常に上位の福井県全域をカバーする同院は、北米型ERと精神科救急に強みをもつ急性期総合病院です。
1～3次救急すべてを診る環境は、研修医の学びの場としても人気があります。
陽子線がん治療で日本を牽引するほか、2年後に予定している感染症内科の新設や、最先端医療の導入など、新たな挑戦を次々と行っています。

MEDICAL TOPICS／STUDENTʼS VOICE
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