医師の転職に適したタイミングはいつ?
ベストな転職時期や具体的なスケジュールも解説

公開日:2022/12/20

医師の転職に適したタイミングはいつ?

医師が転職を考えるタイミングは、結婚・出産などライフイベントが起こるときや、キャリアアップを考えたときなど、人によって異なります。

「売り手市場」である医師の転職業界ですが、時期によって求人数や募集の傾向は変わるもの。理想に近い転職をかなえるためには、適切な時期を見極めることが大切です。

本記事では転職をお考えの先生に向けて、ベストな転職時期や具体的な転職スケジュールを紹介します。

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医師の転職時期のベストはいつ?おすすめは4月または10月

医師の常勤求人は1年を通じて募集があり、いつでも転職は可能です。

しかし「今すぐにでも現勤務先を退職したい」という方を除いては、勢いで転職を決めてしまうのではなく、適切なタイミングを見計らって転職活動することをおすすめします。

その「適切なタイミング」は人それぞれとも言えますが、「医師の転職が最も多い時期」が一つの目安になります。

民間医局を利用して2022年に転職(常勤)された医師会員を入職月別に見ると、4月が突出していました。これだけ多くの医師が、4月に転職しているのです。
4月以外はそこまで大きな差はありませんが、10月がやや多い傾向であることがわかります。

2022年に転職した医師の入職月別データ

2022年に転職した医師の入職月別データ
民間医局の実績データより

年度はじめの4月、下期に切り替わる10月といったタイミングは、人員体制を見直す医療機関が多く、求人数も増える時期です。
求人数が多ければ選択肢が増え、理想に近い求人に出会える可能性が高まります。

これらの理由から、特に入職時期に制限やこだわりがないのであれば、4月または10月の転職がおすすめです。

区切りのいいタイミングであれば退職交渉もしやすくなり、引き継ぎも円滑に進みます。
医師の世界は狭いため、余計なトラブルは避けたいところです。退職交渉に一定の時間がかかることも想定して、転職活動の開始時期や入職時期を検討しましょう。

医師の転職を成功させるためのスケジュール

医師の転職を成功させるためのスケジュール

医師が転職を決意してから実際に入職するまで、3ヶ月~半年程度かかるのが一般的です。
大学医局に所属している場合は、半年前までに退職の申し出が必要なケースが多いですし、就業規則で申し出の期限が定められている医療機関もあります。
いずれにしろ希望する入職日から逆算すると、スケジュール感を把握しやすくなります。

転職活動の流れ

  1. 情報収集
  2. 求人に応募
  3. 医療機関との面接、病院見学
  4. 面接後の最終検討
  5. 内定
  6. 退職交渉
  7. 現勤務先での引き継ぎ
  8. 入職

転職活動をスムーズに行うために、一連の流れを理解し、おおよそのスケジュールを考えておくとよいでしょう。

転職スケジュールやおさえておきたい注意点は、こちらの記事を参考にしてください。

失敗しない!はじめての医師転職ガイド

タイミングを間違えない!医師の転職を成功させるポイント

タイミングを間違えない!医師の転職を成功させるポイント

タイミングを間違えず、転職を成功させるためのポイントは以下の4点です。

  • スキルや経験と募集条件が見合っているか確認する
  • 余裕を持ったスケジュールで転職活動を行う
  • 転職活動を始める前に家族や友人に相談する
  • 引き継ぎ期間を確保できるか確認する

それぞれのポイントを、詳しく紹介します。

スキルや経験と募集条件が見合っているか確認する

多くの求人情報の中から、希望条件に合う求人が見つかっても、ご自身のスキルや経験が募集条件に満たない場合、採用は難しくなります。

「経験年数や資格保有の有無は問わない」といった求人もないわけではありませんが、診療科ごとに求められるスキル・経験は、あるに越したことはないです。たとえば臨床研修指定病院クラスの医療機関への転職では、専門医資格の保有を求められることが多いのが現状です。

好条件での転職を希望するのであればあるほど、医師転職市場で求められるスキルや経験を身に付けたタイミングで動くことをおすすめします。

余裕を持ったスケジュールで転職活動を行う

ただでさえ多忙な医師が、勤務日数や待遇、給与・休日などの希望条件に合う求人を探すことは相当な負荷であり、考えただけで嫌になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さらに勤務終了後や休日に面接や病院見学が入り、候補となる医療機関が複数あれば、その分の日程調整や条件交渉が発生します。

そこで以下の3つの理由から、余裕を持った転職活動をおすすめします。現勤務先の退職申し出のルールを確認したうえで、転職活動を進めましょう。

  • 焦って探すと、良い求人か判断がしづらい
  • 医局所属の場合、半年~1年前など早めに退局の申し出が必要
  • 早めに退職を申し出ることで、現勤務先は人員体制を整える時間的余裕が生まれるため、円満退職しやすくなる

転職活動を始める前に家族や友人に相談する

並々ならぬ決意で始めた転職活動でも、家族の反対にあって断念せざるを得ないケースも少なくないようです。
転職先によっては年収が下がることもありますし、転居が必要になり、生活環境が大きく変わる可能性もあります。

転職を考えたタイミングで家族にはきちんと相談し、万が一反対されてしまったら、時間をかけてゆっくりと話し合いましょう。

「勤務時間が減り、家族との時間が増やせる」「一時的には年収が落ちるが、徐々に上がる見込みがある」といったように詳しく伝えると、理解が得やすいです。

また、転職するかどうかや、転職先に悩んだら、第三者である友人や知人に相談してみるのもおすすめです。転職先の医療機関を知っている友人であれば、職場の内情を教えてもらえる可能性もあります。

引き継ぎ期間を確保できるか確認する

無事に転職先が決定しても、引き継ぎがうまくできなければ患者さんに迷惑がかかってしまいます。

勤めていた期間が長いほど担当する患者さんも多く、引き継ぎに時間がかかります。
そもそも「診療科に医師ひとり体制」という医療機関も多く、後任の募集から始めるところもあるでしょう。

無理なく、確実に引き継ぎを終わらせるためにも、引き継ぎ期間を考慮して退職日を決めましょう。

適したタイミングで医師として転職するためにキャリアのプロに相談してみよう

今回は、医師の転職にベストな時期や、転職活動のスケジュールを紹介しました。

医師の転職におすすめの時期は4月と10月で、転職活動は半年~1年程度の余裕を持って行うとよいでしょう。

「スキルをさらに磨きたい」と思ったり、結婚・出産などのライフイベントが発生したりするタイミングで、働き方を考え直すのはごく自然な流れです。

しかし「医局を離れてやっていけるのか」「どうやって転職先を探したらいいのかわからない」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

そのような不安やお悩みがあれば、医師専門の転職エージェントである民間医局にぜひご相談ください。
民間医局では、先生が求める条件に近い求人をご紹介するだけではなく、過去と未来のキャリアを整理し、どのような選択肢があるのかを一緒に考えます。

医療業界に精通したエージェントが先生お一人おひとりを担当しますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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