公開日:2025/09/19 臨床からの転身、嘱託からのステップアップ、未経験からの挑戦——専属産業医への転職には、しっかりとした準備と情報収集が欠かせません。 本記事では、転職活動で押さえておきたい準備ポイントに加え、実際に専属産業医として転職を成功させた医師の事例をご紹介します。 「自分にもできるだろうか」「どんな企業があるのか」「未経験でも採用されるのか」——そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一度、医師専門の転職エージェントにご相談ください。先生のご経験やご希望に合った専属産業医求人をご提案いたします。 目次 専属産業医を目指す医師が転職活動で準備すべきこと 企業面接の対策・心構え 専属産業医の経験をステップに別企業へ転職した成功事例 より深い知識と経験を求め、嘱託から専属産業医へ転職した成功事例 臨床経験を活かし、未経験から専属産業医へチャレンジした成功事例 専属産業医への転職を成功させるには キャリアに関するお悩みやご相談はこちらから 民間医局に無料相談する 専属産業医を目指す医師が転職活動で準備すべきこと 専属産業医としてのキャリアを目指すにあたり、転職活動ではいくつかの重要な準備があります。ここでは、転職を成功させるために押さえておきたいポイントをご紹介します。 今までのキャリアの棚卸しをする どんな仕事をしてきて、どんなスキルを身につけているかを伝えることが大切です。過去の業務内容や実績、そして培ってきた知識・スキルを棚卸しして、具体的にまとめてみましょう。自分自身のキャリアを洗い出すことで、強みとなるアピールポイントを見つけることができるかもしれません。 また、経験してきた業務内容や実績を時系列に棚卸しすることにより、今までの自分史が整理されます。 志望動機や転職理由を固める 企業担当者は志望動機や転職理由から、応募の意欲や熱意、業務理解といった転職に対する気持ちを確認しています。そのことを意識しましょう。 面接でもしっかり答えられるように、転職理由や志望動機を明確に言語化することが大切です。 具体的なエピソードを交えてまとめると、より説得力が高まり、企業担当者も納得しやすくなります。 履歴書や職務経歴書を用意する 履歴書は氏名・経歴・住所・連絡先といった基本的なプロフィールを確認するための書類です。 一方で職務経歴書は、これまでの仕事での経験と身につけてきたスキルをまとめた書類となります。 企業担当者も職務経歴書で「求める要件を満たしているか?」など、応募者の実績や能力を確認するため、具体的な業務内容や実績を書き、自分の能力をはっきりとアピールすることがとても重要になります。 企業面接の対策・心構え 転職活動の中でも、企業面接は重要なステップです。以下のポイントを意識して、しっかりと準備を進めましょう。 姿勢と身なりを整える 面接は、お互いに理解を深めるためのコミュニケーションの場だと考えてみましょう。会社のことをよく知りたいという気持ちで臨むことが基本姿勢です。 また、企業担当者は、立ち振る舞いや受け答えなど、さまざまな角度から評価していることを意識し、身なりを整えて面接に臨みましょう。 企業研究や下調べをする 企業研究は、志望動機を書く(入社したい意欲を伝えるため)際や入社後のミスマッチを防ぐため(自分に合うか確かめるため)にも重要な準備となります。企業HPやニュース、新聞などをチェックするなどして企業研究をしっかり行いましょう。その他、売上や業界でのシェア、競合他社との関係性など調べるのも良いでしょう。 企業を担当するエージェントは、その会社の細部を知る人物です。求人票に表れないリアルな話を聞いてみましょう。深く企業を知ることにより、産業医として何を求められているかを考えるきっかけにもなります。 質問を理解し、回答を準備する 面接では、先生の経験から能力を確かめ、言葉選びや話し方などから人物像を探り、志望動機や転職理由から入社意欲や仕事に対する熱意をはかりますので、面接官の質問の意図を理解し、先生自身の言葉で回答を準備しておきましょう。 また、会話のキャッチボールを意識して答えることやリラックスした表情を心がけることも効果的なポイントとなります。 特にはじめての方は、担当エージェントと面接対策のシミュレーションを行うことをお勧めします。答えづらい質問への回答もアドバイスしてもらえることもあります。 専属産業医の経験をステップに別企業へ転職した成功事例 オフィス系企業から製造系企業の専属産業医へ 40代男性 数年前に臨床医からオフィス系の専属産業医に転身した先生ですが、特定業務についての経験がないため見識・経験を広めたいと、転職時期にはこだわらず製造業に絞って転職を希望。民間医局のエージェントが提示したのが、ご自身の愛車と同じ自動車メーカーの専属産業医でした。 一人産業医で少し不安はあったものの、同社の他の工場にいる産業医との定期ミーティングで相談もできる環境があったことから同社を志望。企業側も、これまで一人で産業医として勤務してきた経験と同社への熱意を受け、採用が決定しました。 食品メーカーから金融系企業の専属産業医へ 30代男性 大学で産業保健を学び、卒業後も研修プログラムのなかで専属産業医として研鑽を重ね、順風満帆な産業医としてのキャリアを築かれていました。特に現職に対する不満もなく、充実した日常を過ごされていましたが、「今までとは異なるフィールドで働いてみたい」「指導を受ける立場から指導する側へ、組織を束ねてマネジメントにも関わりたい」といった想いが芽生え、そのようなポジションがあるのか情報収集から転職活動をスタートされました。 このような転職のご相談では、まず民間医局のエージェントがお話を伺い、経験や実績、希望などをしっかり把握したうえで、それぞれの先生に合致した求人をオーダーメイドでご支援いたします。 今回のケースでも同様に企業へ先生のプロフィールを詳細に伝え、受け入れの可否を一社一社慎重に尋ねました。地道な検索の結果、ちょうどタイミングよく健康経営に本気で乗り出したいと考えられ、また、統括的な立場で組織を束ねられる人材を求めている企業を見つけ出すことが叶い、双方の想いが合致する形でご縁を紡ぐことに成功しました。 より深い知識と経験を求め、嘱託から専属産業医へ転職した成功事例 嘱託産業医から通信系企業の専属産業医へ 30代女性 臨床医時代から月数回の頻度で産業医活動を行っていましたが、妊娠を機にご夫婦で今後のキャリアを見つめ直し、故郷へのUターンと転職を決意されました。 出産後の復職先は生活のリズムが整いやすい産業医を希望し、専属産業医として通信系の企業に転職。週3日のオフィス勤務+在宅勤務を軸として、繁忙期には追加勤務をする形でスタートしました。 お子さまの成長と企業の人員規模に応じて、勤務日程を増加していく形態で雇用契約を締結しています。 複数社の嘱託産業医からIT系企業の専属産業医へ 50代女性 臨床の傍ら、勤務先の医療機関が受託する企業の嘱託産業医を経験されていました。興味が深まるにつれて片手間にできる仕事ではないことに気付き、産業医に専念できる環境を求め、専属産業医としての転職を検討。しかし、複数社の嘱託産業医経験があると言っても、月数回、数時間程度の経験だけでは期待するような十分な評価が企業から得られず、残念なことに面接でもご自分の良さを出し切れず、苦戦を強いられる状況が続いていました。 そこで、改めて民間医局のエージェントと一緒に転職理由や志望動機、自己PRなどを練り直しました。また、せっかく専属産業医になるのであれば、「日本産業衛生学会専門医の資格を目指してみたらどうか」というエージェントの提案を受け、指導体制が整っている企業の面接を再度チャレンジしました。結果、面接では、自身の成長だけではなく、後進の育成や管理職として組織のマネジメントにも携わりたいといった中長期的なビジョンを語り、本気度や熱意を企業にも感じ取ってもらえたことで、採用を勝ち取ることができました。 臨床経験を活かし、未経験から専属産業医へチャレンジした成功事例 未経験から消費財製造・販売メーカーの専属産業医へ 30代男性 健康経営でもトップを誇る企業で、複数名体制の1名が欠員募集となったケースです。年代・経験が異なる複数の応募者のうち、嘱託産業医の経験もなく未経験で応募した先生は劣勢と見られていました。 当初、民間医局のエージェントも同社は書類選考で未経験者が通っていない状況から可能性は低いと考えていました。エージェントが先生とお会いし志望動機などを伺うと、先生は同社と同じ市内に在住されていたこともあり、以前からその企業の印象がたいへん良く、並々ならぬ就業意欲をお持ちでした。 そこでエージェントが同社に猛プッシュし、無事に書類選考を通過。その後、エージェントと何度も企業研究や面接対策を重ね、人物像・意欲、そして先生が産業医として取り組みたいことが同社の産業保健の理念と一致するということで、未経験でありながら経験者をおして採用に至りました。 未経験から自動車メーカーの専属産業医へ 40代女性 子育てもひと段落し、医師としてのキャリアを再スタートさせたいとさまざまな進路を模索されていました。 非常勤で健診業務を主に行われていましたが、企業健診を機に産業医への興味がわき、一念発起して産業医資格を取得。しかし産業医は未経験から始めるにはライバルも多く、経験者優位のため一社目の壁は高いと覚悟されていました。 民間医局のエージェントと臨床や育児での経験を振り返り、周囲とのコミュニケーションに優れている点や、話し合いのなかでも妥協点を探り、お互いを尊重しつつ折り合いをつけるよう心がけていたことなど、自身の強みを分析。面接でも多職種との連携や協調性を強く企業へアピールすることにより、採用につなげることができました。 また面接では民間医局で開催している「産業医即戦力養成コース」にも参加していることを補足し、資格取得後も学習を継続していたことが企業の信頼を得る決め手にもなりました。現在は産業医をはじめ保健師など多くの仲間に支えられ、一歩一歩確実に新たな道を歩まれています。 専属産業医への転職を成功させるには 専属産業医としてのキャリアを築くには、準備と情報収集が欠かせません。 しかし、求人情報だけでは見えづらい企業の雰囲気や、面接での評価ポイントなど、個人では把握しきれないことも多くあります。 民間医局では、産業医転職に精通したエージェントが、先生のご経験やご希望を丁寧に伺い、最適な求人をご提案いたします。 産業医のキャリアをお考えの先生は民間医局にお気軽にご相談ください。 産業医求人特集を見る あわせて読みたい 産業医になるには?転職をお考えの先生へ 臨床経験は産業医でも活きる。脳卒中の最前線から、予防・健康経営の領域へ 【医師転職】履歴書の書き方ガイド/見本付き 【医師転職】職務経歴書の書き方ガイド/見本付き お役立ち情報TOPへ戻る