医師転職の履歴書の書き方【見本・無料テンプレート付き】完全ガイド

更新日:2026/03/25 公開日:2022/10/05

医師の転職活動において、履歴書は先生の「第一印象」を左右する重要な書類です。しかし、多忙な日常診療の合間に、一般向けの書き方を調べて作成するのは大きな負担ではないでしょうか。

本記事では、はじめて転職を経験する先生や、久々に書類を作成する先生に向けて、各記入欄の書き方から提出マナーまで、採用担当者の視点も交えながら徹底解説します。

下記より、履歴書テンプレート(書き方見本付き)を無料でダウンロードいただけます。まずはお手元に用意して、効率よく「選ばれる履歴書」を完成させましょう。

【無料】医師のための履歴書テンプレート・見本をダウンロードする(Word形式)

まだ転職を具体的に考えていない先生にとっても、ご自身のキャリアの棚卸しや、寄稿や講演時のプロフィール作成に役立つ内容です。今後のキャリアを見つめ直すきっかけとして、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 医師転職で使う履歴書テンプレートの選び方と入手先
  • 各項目(日付・学歴・職歴・資格・志望動機など)の正しい書き方
  • 医局人事異動・ブランク期間など医師特有の記載方法
  • 採用担当者が履歴書のどこをチェックしているか
  • 提出・郵送時のマナーとチェックリスト

履歴書テンプレート

応募先から指定がない限り、履歴書のフォーマットは自由に選べます。自作しても構いませんが、特にこだわりがなければ、厚生労働省のテンプレートを使うとよいでしょう。

厚生労働省が2021年4月に公開した「履歴書様式例」は、現在最も広く使われているスタンダードなフォーマットです。以前のJIS規格の様式と比べ、下記2点が変更されています。

  1. 性別欄が「任意記載」になった(記載しなくてもよい)
  2. 通勤時間、扶養家族数、配偶者、配偶者の扶養義務の4項目が削除された

厚生労働省のWebサイトからPDF形式でダウンロードできます。

履歴書の見本と、書き方の基本ルール

ここでは、厚生労働省のテンプレートを用いた見本をご紹介します。

応募先から指定がない場合、履歴書は手書きとパソコンのどちらで作成しても構いません。
履歴書で誤った内容を記載すると、故意でなくとも学歴・経歴詐称になる可能性がありますので、注意しましょう。

医師転職における履歴書の見本

医師転職における履歴書の見本 医師転職における履歴書の見本

①日付・氏名・年齢・写真

  • 日付:記入日ではなく、応募先に提出・郵送・持参する日を記入。
  • 年号:西暦・和暦のどちらでもよい。書類全体で必ず統一する。
  • 氏名:略字を使用せず、戸籍登録の文字(字体)で正確に。
  • 年齢:履歴書の提出日(送付日)時点の年齢を記入。
  • 写真:3ヶ月以内に撮影した証明写真を貼付。パソコン作成の場合、写真データをWordなどに貼り付けてもよいが、印刷・郵送する際は、データ貼り付けではなく証明写真をのり付けして提出することを推奨。
  • 服装:スーツまたはジャケット着用が望ましい。

②住所・電話番号・メールアドレス

  • 住所:都道府県名から記入。建物名・部屋番号も省略しない。
  • 電話番号:日中に連絡がとりやすい番号を記入。固定電話がなければ携帯電話のみでも可。
  • メールアドレス:Gmail、Yahoo!メールなどのフリーメールでも問題なし。
  • キャリアメール利用時は法人からの受信がブロックされないように設定を確認する。
  • 現勤務先のメールアドレスは記載しない。

③学歴

  • 1行目中央に「学歴」と書き、次の行より年代順に記入する。
  • 学歴は高等学校卒業から記入する。
  • 学校名は略さずに正式名称で。高校の場合は私立・国公立の区分も明記。
  • 学校名が変更されている場合は、旧名で記入後に新名称を補足するとわかりやすい。
    例:私立▲▲高等学校(現・私立○○高等学校)/▲▲大学医学部(現・▲▲大学医学部医学科)

④職歴

  • 1行目中央に「職歴」と書き、次の行から年代順に職歴を記入する。
  • 勤務した病院が名称変更されている場合は、旧名で記載したあとに新名称を書いて補足する。
    例:▲▲大学医学部附属病院(現・▲▲大学病院)
  • 所属部署、雇用形態、部署異動・昇格も記入する。
  • ブランク(無職期間)を書く必要はないが、研究などの海外留学は記入する。
  • 海外での経歴は国名を明記し、施設名などはアルファベット表記とカタカナ表記を併記する。
  • 退職日が決まっている場合は「退職予定」と明記する。
  • 職歴の最後は右寄せで「以上」と記入する。

医局人事の異動はどう書く?

職歴だけを見ても、採用担当者には「自己都合の転職」か「医局人事による異動」か判断できないケースがあります。勘違いを防ぐために、職歴欄に「医局人事による異動」と明記しましょう。

(例)△△市立△△市民病院 内科 医員(医局人事による異動)

⑤免許・資格

  • 先に運転免許を取得順に書き、その後に他の免許・資格を取得順に記入する。
  • 医師国家試験の合格を記入し、第何回の試験なのか、医籍登録番号も必ず併記する。
  • 認定医、専門医、指導医などの取得もここに記入する。

⑥志望動機、自己PRなど

履歴書の中でも、採用担当者が最も注目する項目の一つです。「なぜ数ある医療機関からこの施設を選んだのか」を簡潔かつ具体的に伝えましょう。

  • 「ここでなければならない理由」を、応募先の特色・強みと自分の経験・スキルを結びつけて書く。
  • 資格・実績・症例経験など、具体的な根拠を交えたエピソードで説得力を持たせる。
  • 文体は「です・ます調」で統一し、礼儀正しく誠実な印象を与える。

⑦本人希望欄

  • 特になければ「貴院の規定に準じます。」と記入する。
  • 子育てや介護などの事情で勤務条件に希望がある場合は、理由も添えて記入するとよい。

職歴の書き方や医局人事の記載方法に迷ったら、エージェントに相談を

履歴書を書くときの確認ポイント

事前準備でやること

応募先からの指定、提出方法を確認

応募先によっては履歴書のフォーマットや作成方法が指定されている場合があります。応募書類の提出方法(郵送・メール・持参)も異なるので、必ず確認しておきましょう。

メールで提出する場合は、PDFに変換して送信します。

職歴・経験の整理と、下書き

パソコンなどで、これまでの職歴や実績、志望動機で伝えたい内容を整理してから、下書きをしましょう。

志望動機や自己PRといった文章の作成は、最初は思いつくままどんどん書き出し、推敲を重ねながら文字数を調整します。

年号は統一

西暦・和暦、どちらを使用しても構いませんが、履歴書だけではなく、職務経歴書など応募書類全体で統一します。

フォント、文字サイズ

採用担当者が読みやすいように、フォントや文字サイズを統一しましょう。特にこだわりがなければ、パソコンに標準搭載されているフォント(明朝体・ゴシック体)がおすすめです。

  • Windows:MS明朝、MSゴシック
  • Mac:ヒラギノ明朝、ヒラギノ角ゴ

作成後のチェックリスト

履歴書を書き上げたら、以下のチェックリストで、ミスや記入漏れがないか入念に確認しましょう。

  • 誤字・脱字がないか(印刷して1文字ずつ確認)
  • 空欄なく全項目が記入されているか
  • 写真が貼付されているか(写真裏面に氏名を記入)
  • 学校名・勤務先名・資格名はすべて正式名称か
  • 入学・卒業年、入職・退職年、資格取得年に誤りはないか
  • 医籍登録番号の記入漏れはないか
  • 応募先が求める人物像・スキルに対応した内容が書けているか
  • 志望動機・自己PRの語尾は「です・ます調」で統一されているか
  • メールで提出する場合はPDF変換済みか

履歴書の提出・郵送マナー

送付状(カバーレター)を添える

送付状とは、履歴書や職務経歴書などを応募先へ郵送する際に同封する書類のことで、「採用担当者への挨拶」と「同封した応募書類の内容を伝えるもの」です。応募書類の一番上に添えて同封しますが、持参する場合は不要です。

送付状はA4サイズが基本で、書き方にはビジネスマナーに沿った定型があります。「履歴書 送付状」とWeb検索すればフォーマットが出てくるので、参考にしましょう。

封筒の選び方と書き方

封筒は応募書類に折り目がつかないように、定形外の白封筒(角A4・角2など)を使用します。応募書類は汚れないようクリアファイルに挟んで封筒に入れましょう。

部署宛てに送る場合は「御中」、採用担当者個人宛てに送る場合は「様」を使用します。
封筒表の左下に、「応募書類在中」と記入し、封筒裏には自分の住所・氏名を記入します。

面接で直接手渡しする場合も封筒は用意しますが、採用担当者に手渡すときは封筒から書類を取り出して渡すのがマナーです。

郵送前のチェックリスト

  • 手書きの場合はコピーを保管しておく
  • 宛先・担当部署・担当者名に誤字がないか確認
  • 送付状を同封したか
  • 郵便切手の金額は正しいか

採用担当者は履歴書から何を見ているのか

採用担当者が評価するのは、勤務先病院の知名度や規模ではありません。履歴書と職務経歴書を通じてチェックしているのは、どのような経験や実績を積み、どのようなスキルを獲得してきたかです。

  1. 経験・実績:診療科、術式、症例数、担当業務の具体的な内容
  2. スキル:専門医資格、手技の習熟度、マネジメント経験の有無
  3. 考え方・価値観:志望動機や自己PRに表れる、医療への姿勢やキャリアビジョン

たとえば外科医であれば、どのような症例をどの術式で、何例執刀してきたかといった、これまでの実績や業務内容が重視されます。自分の経験を応募先が求める人物像に照らし合わせ、「この施設で即戦力になれる」ことを具体的に伝えることが採用への近道です。

そのためにも、まず応募先の募集条件やWebサイトを読み込み、どのようなスキルと価値観を求めているのかを把握してから、履歴書の内容を組み立てましょう。特に「理事長・院長のご挨拶」ページには、その医療機関の強みや方向性、求める人物像が凝縮されています。履歴書を書く前に必ず確認しましょう。

事前に応募先を入念に調べることで、自分にとって最適な勤務先かどうかを判断しやすくなりますし、採用のミスマッチや入職後の早期退職防止にもつながります。

よくある質問

履歴書と職務経歴書、どう違うの?

履歴書は「学歴・職歴・資格」などの基本情報を時系列で記した公式書類です。職務経歴書は、これまでの診療実績・手技・担当症例などを詳しくアピールする書類で、書式は自由です。医師の転職ではどちらも提出を求められることが多く、セットで作成するのが一般的です。

転職回数が多いと不利になりますか?

医師の場合、医局人事による異動が繰り返される場合も多く、転職回数だけで不利になるわけではありません。重要なのは積み上げた実績と、一貫したキャリアストーリーです。医局人事による異動は職歴欄にその旨を明記し、採用担当者が誤解しないよう配慮しましょう。

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