秋田県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/05/30

「あきたこまち」や「ひとめぼれ」といった米の産地として有名な秋田県。北京やニューヨークとほぼ同じ緯度に位置し、気候は夏が短い北国型です。

さまざまな郷土芸能、伝統行事が今に受け継がれ、白神山地や田沢湖などの自然にも恵まれた秋田県では、各自治体が他県からの移住・定住をサポートしています。

この記事では、秋田県で転職や移住を考える医師のため、転職市場や求人動向を紹介します。転職先や移住先を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

秋田県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、秋田県の医療施設に従事する医師数は2,296人です。全国順位は41位となり、徳島県(2,425人)や佐賀県(2,293人)と同程度の医師が勤務しています。人口10万人に対する医師数は234.0人(全国30位)で、全国平均の246.7人を下回っています。

秋田大学医学部附属病院は県内唯一の特定機能病院で、高度・先進医療を担っています。さらに県内に点在する市町村立病院と厚生連病院は、二次医療圏における中核的な役割を果たす存在です。

医師の地域偏在も大きな課題です。県の中心部である秋田周辺医療圏、なかでも秋田市に多くの医師が集中しており、北秋田医療圏や湯沢・雄勝医療圏は医師不足が明らかとなっています。

秋田県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(北海道・東北)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、秋田県の医師平均年収は1,581.5万円(平均年齢41.7歳、勤続年数7.4年)です。全国平均の医師年収は1,440.3万円(平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年)と比較すると、秋田県の医師平均年収は全国平均を大きく上回っています。

男女別にみると、秋田県の男性医師の平均年収は1,670.7万円(平均年齢43.4歳、勤続年数8.1年)、女性医師の平均年収は933.0万円(平均年齢29.2歳、勤続年数2.4年)でした。男女で差があるのは、調査対象となった女性医師の平均年齢が低いためと考えられます。

民間医局の常勤求人を見てみると、秋田県の求人のうち、医師の高額年収といわれる「年収1,800万円以上」の求人は12件ありました(2022年5月27日時点)。民間医局では担当エージェントが年収や勤務内容のご希望をお伺いし、先生に最適な求人をご紹介します。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

秋田県
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秋田県の医療状況

医療機関

厚生労働省の「令和元年医療施設調査」によると、秋田県の病院数は68施設、全国では41位という結果です。

秋田県の人口は2022年5月時点で約93万人、人口10万人に対する病院数は7.0施設です。人口10万人に対する病院数の全国平均は6.6施設のため、秋田県は平均を上回っています。

秋田県の診療所数は802施設で、人口10万人に対する診療所数は83.0施設。診療所数も全国平均81.3施設を上回っています。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
大館・鹿角 10 61
北秋田 2 31
能代・山本 6 74
秋田周辺 27 337
由利本荘・にかほ 8 77
大仙・仙北 8 101
横手 4 79
湯沢・雄勝 3 42

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

秋田県では医師確保の取り組みとして、医療情報総合サイト「みてたんせ」を運営しています。サイトには県職員医師の求人やドクターバンク、ドクターショートサポートバンクなどの情報が掲載されています。ドクターショートサポートバンクとは、秋田県内の医療機関で1日単位の勤務を希望する医師へ、勤務先を紹介するサポートです。

生活環境の魅力

秋田県の面積は全国6位で、西部は日本海に、東部は奥羽山脈に面しています。気候は日本海側気候で、特に冬の季節風が強いことが特徴です。梅雨の山地は多雨ですが、沿岸部は晴れが多く比較的温暖で、積雪も山地に比べて少ないとされています。

恵まれた住環境も魅力です。住宅面積の広さや持ち家比率の高さは全国でも上位の水準となっており、物価も安く、暮らしやすい環境といえます。

住みやすい街

秋田県で住みやすい街は、秋田市や横手市、大仙市です。秋田市は県庁所在地で、ちょうど県の中央日本海側に位置します。南北に秋田新幹線が通っており、秋田駅から東京駅までは約3時間40分です。市内にある秋田空港を利用すれば、羽田空港までは約60~75分、大阪の伊丹空港までは約75~110分でアクセスできます。

横手市は秋田県の南部に位置する都市で、東部は岩手県に面しています。冬季の伝統行事「かまくら」が有名で、積雪の多い地域です。B級グルメも名高く、観光地として人気があります。

大仙市は県央エリアに位置し、スキー場や温泉が有名です。大仙市は移住定住サポートが充実しており、最大120万円の補助が出る住宅取得支援事業補助金や月額2万円最大12ヶ月の補助が出る若者・子育て世帯家賃支援事業補助金、移住引越支援金などのサポートが受けられます。

交通アクセス

秋田県の空路は秋田空港と大館能代空港、鉄道は秋田新幹線があります。県外への移動は比較的便利ですが、県内の移動手段としては自動車が必需品でしょう。

観光エリア

秋田県の観光エリアは、大曲・角館・田沢湖エリア、由利本荘・鳥海エリア、白神・能代・男鹿エリアの3つに分けられます。

大曲・角館・田沢湖エリアは、透明度の高い田沢湖でのアクティビティーやスキー、さまざまな種類の温泉を体験できます。夏は大曲の花火が有名です。

由利本荘・鳥海エリアは、沿岸部から山地までの広い範囲で、鳥海山の自然や高原を走る鉄道への乗車、牧場、キャンプなどを体験でき、子供連れでも楽しめるスポットが豊富です。夏は日本海洋上花火大会やサーフィン、トレッキングが人気です。

白神・能代・男鹿エリアは、世界自然遺産の白神山地や国の重要文化財に指定されている「なまはげ」が有名です。白神山地では登山だけでなく、親子で参加できるトレッキングが楽しめます。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省が発表する「保育所等関連状況取りまとめのポイント」によると、令和3年4月1日時点の秋田県の待機児童数は10人です。前年同月の待機児童数は22人だったため、半減しています。

秋田県は現在県内一学区制を取っており、公立高校も学区に関係なく受験可能です。進学校として有名な高校は公立高校が多く、特に秋田市にある秋田高校や秋田南高校は医学部への進学者も多く輩出しています。

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秋田県での転職についてよくある質問

秋田県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、秋田県の医師平均年収は1,581.5万円(平均年齢41.7歳、勤続年数7.4年)です。
平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

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また、民間医局のエージェントは面接時に同行しますのでご安心ください。

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