鳥取県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/09/14

鳥取県といえば、砂丘のイメージが強いのではないでしょうか。
日本で最も人口が少ない県で、北は日本海に面し、南には中国山地の山々が連なっています。

この記事では、鳥取県で転職や移住を考える医師のために、最新の転職市場や転職成功のポイントを解説します。

目次

鳥取県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、鳥取県の医療施設に従事する医師数は1,707人で、全国最下位という結果でした。

しかし、人口10万人に対する医師数は304.8人で全国7位、全国平均の246.7人を大きく上回っています。鳥取県の医師数そのものは少ないものの人口も少ないため、このような結果となっています。

医学部のある鳥取大学は、医学部と附属病院を含む米子キャンパスとその他学部の鳥取キャンパスに分かれています。米子キャンパスは鳥取県西部の米子市にあり、米子駅からタクシーを利用すれば約3分でアクセスできます。

鳥取県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(中国地方)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、鳥取県の医師平均年収は1,387.0万円(平均年齢52.4歳、勤続年数12.5年)です。全国の医師平均年収である1,440.3万円(平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年)を下回っています。

鳥取県の医師平均年収を男女別にみると、男性医師は1,477.0万円(平均年齢55.6歳、勤続年数14.7年)、女性医師は1,006.1万円(平均年齢38.7歳、勤続年数2.8年)でした。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

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鳥取県の医療状況

医療機関

厚生労働省の「令和元年医療施設調査」によると、鳥取県の病院数は43施設で全国順位は47位です。しかし、人口10万人に対する病院数は7.7施設で、全国平均6.6施設を上回って全国20位でした。

鳥取県の二次医療圏は東部と中部、西部の3つに分けられます。鳥取大学医学部附属病院を含む西部は、鳥取市のある東部より病院数と診療所が多くなっています。

鳥取県にある診療所は全体で497施設、人口10万人あたりの診療所数は89.4施設で、全国平均の81.3施設を上回っていました。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
東部 14 189
中部 10 83
西部 19 225

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

鳥取県の医師の充足率は鳥取大学医学部附属病院周辺が高くなっており、それ以外のエリアでは低くなっています。他県と同様、医師の地域偏在が課題の一つです。

そこで鳥取県では、若手医師の一層の育成・確保、キャリア形成の配慮、勤務環境改善等による医師確保に努めています。また、西部医療圏から東部・中部医療圏へ医師派遣も計画しています。

生活環境の魅力

47都道府県で最後に、スターバックス コーヒーが出店したことが話題になった鳥取県。気候は比較的温暖で、四季のあざやかな移り変わりを楽しめます。台風などの自然災害が少なく、気候条件に恵まれているのも魅力の一つです。

鳥取県といえば梨が有名で、二十世紀梨の卸売数量は全国1位を誇ります。松葉がに、大山どりなど美味しいグルメも目白押しです。

住みやすい街

鳥取県で住みやすい街は、鳥取大学米子キャンパスのある米子市や鳥取市です。

米子市は西部に位置し、島根県に隣接しています。江戸時代には城下町として栄え、今も当時の面影を残しています。東西にJR山陰本線が走っており、交通の便もよいのが特徴です。飲食店やショッピングモールなど、生活に欠かせないお店も密集していて、暮らしやすいでしょう。

鳥取市は移住定住の支援体制が整っており、移住支援金や、移住を目的として転入した若者夫婦または子育て世代に奨励金を交付する制度があります。

交通アクセス

鳥取県には東部の鳥取市に鳥取砂丘コナン空港、西部の境港市に米子鬼太郎空港の2つの空港があり、羽田空港へ毎日運航しています。

米子市と鳥取市はJR山陰本線で結ばれています。しかし県内の移動手段として、自動車は必須といえます。

観光エリア

鳥取県の観光スポットといえば、まず思い浮かぶのが鳥取砂丘です。砂丘をスノーボードで滑るサンドボードやパラグライダー、らくだライドといったアクティビティーが楽しめます。砂の美術館では、砂で作られているとは思えないほど繊細な砂の彫刻を見ることができます。

中部は温泉街が多いため、休日を温泉とグルメでのんびり過ごしたい人におすすめのエリアです。標高900mの三徳山の絶壁に建てられた三徳山三佛寺投入堂も、見どころの一つです。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省の「保育所等関連状況取りまとめのポイント」によると、令和3年4月1日時点の鳥取県の待機児童数は0人です。前年同月の待機児童数も0人で、共働き世帯にはありがたい子育て状況になっています。

鳥取県は学区制を撤廃し、県内ならどの高校へも出願できます。県内で有名な進学校は米子市にある米子東高校で、医学部への進学者も多数輩出しています。

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鳥取県での転職についてよくある質問

鳥取県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、鳥取県の医師平均年収は1,387.0万円(平均年齢52.4歳、勤続年数12.5年)です。
平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

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