長野県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/08/08

約1,400年前に創建された善光寺や国宝・松本城など、歴史の面影が色濃く残る長野県。

そんな長野県の令和4年1月時点の人口は約203万人です。新潟県、群馬県、埼玉県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、富山県の8県に隣接しており、県外にもアクセスしやすい特徴があります。

この記事では、長野県で転職や移住を考える医師のため、最新の転職市場や転職成功のポイントを紹介します。

目次

長野県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、長野県の医療施設に従事する医師数の合計は4,809人でした。これは全国で17番目に多い数字です。

しかし、長野県の人口10万人に対する医師数は233.1人で全国31位、人口10万人あたりの医師数の全国平均246.7人も下回っています。さらに長野県の医師は4人に1人が60歳以上となっており、医師の高齢化が課題です。

長野県で医学部のある唯一の大学は信州大学で、医学部は松本市にあります。新宿駅から公共交通機関を用いると、約3時間でアクセスできます。名古屋駅からアクセスする場合は、2時間15分程度です。

長野県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(甲信越・北陸圏)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、長野県の医師平均年収は1,410.6万円(平均年齢45.4歳、勤続年数12.0年)です。これは全国平均の医師年収1,440.3万円を若干下回っています。

男女別にみると、男性医師の平均年収は1,437.7万円(平均年齢48.0歳、勤続年数13.9年)、女性医師の平均年収は1,323.7万円(平均年齢37.1歳、勤続年数5.8年)でした。

民間医局に掲載されている長野県の常勤求人のうち、医師の高額年収といわれる「年収1,800万円以上」求人は296件です(2022年8月2日時点)。また「年収2,000万円以上」の求人に絞り込むと、150件が該当しました。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

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長野県の医療状況

医療機関

厚生労働省の「令和元年医療施設調査」によると、長野県の病院数は127施設で全国24位です。人口10万人に対する病院数は6.2施設で、全国平均の6.6施設を若干下回っています。

長野県の診療所数は合計1,574施設で、人口10万人あたりの診療所数は76.8施設です。診療所数も全国平均81.3施設を下回りました。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
佐久 14 162
上小 16 118
諏訪 11 141
上伊那 10 131
飯伊 10 131
木曽 1 19
松本 26 365
大北 2 53
長野 34 396
北信 3 58

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

長野県も他県と同様、医師の高齢化や偏在が課題となっています。そこで県は医師・看護人材確保対策課を設置し、課題解決に取り組んでいます。

中でも「長野県ドクターバンク」では、県内で働きたい医師の希望やライフスタイルに合う働き方を提案し、医療機関へ橋渡ししています。

生活環境の魅力

長野県は日本のほぼ中央に位置し、面積が広く全国4位の大きさを誇ります。日本の屋根と呼ばれる日本アルプスが南北を縦断し、豊かな自然をもたらしています。四季折々の魅力あふれる観光地として愛されていますが、移住先としても人気です。

また、長野県民の平均寿命は全国でもトップクラスの長さで、「長寿県」として知られています。

住みやすい街

長野県で住みやすい街は、松本市と長野市です。

松本市は松本城を中心とする古くからの城下町で、観光地としても人気があります。西に北アルプスを望み、市内には多くの湧水が沸いています。東京から新幹線で約2時間10分でアクセスできることも魅力です。

長野市は県庁所在地で、移住にも力を入れています。移住・定住相談デスクが設置され、専門相談員2名で住まいや子育てに関する情報サポートを行います。住まい探しに関しては、長野市は空き家バンクを積極的に取り入れていて、空き家や土地を安く購入したり、借りたりできることがメリットです。

交通アクセス

長野県内には北陸新幹線が通っており、長野駅から石川県金沢駅までのアクセスが良好です。また、東京方面へのアクセスもしやすくなりました。

空港は松本市には信州まつもと空港があり、松本駅より路線バスやエアポートシャトルバスが利用できます。

県内の移動手段はしなの鉄道や路線バスもありますが、基本的には車での移動が便利でしょう。

観光エリア

長野県は山が多いため、標高の高い場所と低い場所の寒暖差が激しい地域です。夏も涼しいイメージのある長野県ですが、平野部では高温が記録される年もあります。ただし、湿度が低いため体感温度は関東平野よりも低く感じるかもしれません。そのため、軽井沢や白馬、諏訪湖は避暑地としても人気です。

冬は雪が深くなる長野県では、スキーやスノーボードも楽しめます。1998年の冬季オリンピック会場になった志賀高原や、野沢温泉スキー場などが有名です。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省の「保育所等関連状況取りまとめのポイント」令和3年4月1日時点の待機児童数は21人でした。前年の待機児童数は46人だったため、半数にまで減らすことに成功しています。

長野県は県立高校のレベルが高く、長野高校や松本深志高校は県内トップクラスの進学校として有名です。

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長野県での転職についてよくある質問

長野県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、長野県の医師平均年収は1,410.6万円(平均年齢45.4歳、勤続年数12.0年)です。 平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

情報収集や非公開求人のご紹介はもちろん、条件交渉や内定後の辞退の連絡など、エージェントが医療機関との間に入って調整いたします。 また、民間医局のエージェントは面接時に同行しますのでご安心ください。

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