宮城県の医師転職市場や年収相場は?

更新日:2022/02/14 公開日:2022/01/31

東北最大の都市、仙台市を有する宮城県。仙台市は東北のみならず、国内外を繋ぐ東北の玄関としての役割を担っています。
東北新幹線を使えば最短90分で東京駅へアクセスできるため、講演や学会などの出張にも便利でしょう。

この記事では、宮城県に転職や移住を検討する医師のために、最新の転職市場や転職する際に知っておきたいポイントをまとめました。参考にしてみてください。

目次

宮城県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、宮城県の医療施設に従事する医師は5,521人で全国14位です。
人口10万人に対する医師数は238.4人で、全国平均の246.7人を少し下回る状況です。男女別にみると、男性医師は人口10万人に対して194.2人と、全国平均の192.7人を上回っています。一方、女性医師は44.2人で、全国平均の54.0人を大きく下回ります。

宮城県内に医学部は東北大学と東北医科薬科大学の2校あります。どちらも仙台市にあり、医師や医療機関は仙台市周辺に集中しています。一方で県北部や南部は医師不足が顕著です。

求人が多いのは内科系の科目ですが、ここ数年は高齢化の影響から、訪問診療のニーズが高まっています。
医療機関の形態別でみると、ケアミックス病院やクリニックの採用活動が活発です。

医療機関が求める医師像は、一言でいうと「コミュニケーション能力のある方」です。どのエリアでも同じだと思いますが、スキル重視というよりは、患者さんやスタッフと良好な人間関係を築ける方を求める傾向にあります。

宮城県は首都圏などの都心部に比べると給与水準は高めで、豊富な症例を経験できます。大学医局の影響力は強いものの、宮城県は広いので医局人事と関係のないエリアや医療機関もございます。転職や今後のキャリアについてお考えの先生は、お気軽にご相談ください。

宮城県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(北海道・東北)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、宮城県の医師平均年収は、1,488.8万円(平均年齢43.2歳、勤続年数8.3年)でした。
男女別にみると、男性1,526.2万円(平均年齢44.2歳、勤続年数8.6年)、女性1,405.5万円(平均年齢41.0歳、勤続年数7.4年)です。女性医師の平均年収が男性医師に比べて低いのは、調査対象となった女性医師の年齢や勤続年数が男性医師より低かったためと考えられます。

東北全体の医師平均年収をみると、全国平均1,440.3万円を上回る県がほとんどです。その中で宮城県は県内に2つの医学部があり、医師数も多いことから、やや控えめな相場となっています。
それでも首都圏に比べれば給与水準は高めです。待遇面を重視される先生はぜひ、宮城県を勤務地としてご検討ください。

民間医局では、エージェントが先生のご希望に沿って医療機関と交渉し、待遇・勤務内容ともにご満足いただけるよう努めてまいります。
転職をお考えでしたら、お気軽にご相談ください。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

宮城県
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宮城県の医療状況

医療機関

厚生労働省が発表した「令和元年医療施設調査」によると、宮城県の病院数は138施設です。そのうち一般病院は112施設、精神科病院は26施設でした。
ほかの都道府県と比較すると、宮城県の病院数は全国20位です。人口10万人に対する病院数は6施設で、全国平均6.6施設と比べても遜色ないことがわかります。
宮城県にある一般診療所数は1,671施設ですが、その70%強が仙台エリアに集中しています。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
仙南 13 107
仙台 78 1,187
大崎・栗原 25 166
石巻・登米・気仙沼 22 211

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

宮城県では、「みやぎドクターバンク」や「みやぎメディカルキューピット」といった医師確保への取り組みをしています。
「みやぎドクターバンク」は、医師を宮城県職員(公務員)として採用して、各市町村の自治体病院などへ派遣します。「みやぎメディカルキューピット」は、宮城県内の医療機関への入職を希望する医師に対し、県内の求人を無料紹介するシステムです。
また宮城県は、特に医師不足が深刻な産婦人科・産科、小児科の常勤医として県外から転入する場合、最長3年間の奨励金を交付しています。

生活環境の魅力

宮城県の推計人口は、2019年時点で約231万人です。全国では京都府の次に人口が多く、東北6県の中では最多を誇ります。
仙台、県南、県北、三陸の4つのエリアに分かれ、仙台など太平洋側は積雪が少なく、比較的穏やかな気候です。

仙台駅は東北の交通の要でもあります。関東方面へは東北新幹線でスムーズに移動できますし、仙台国際空港からは札幌、東京、大阪など全国の主要空港へアクセスできます。

宮城県の地価は都心部の10分の1程度、物価も安く生活コストを抑えられます。豊かな自然に囲まれ、広い住宅でのびのびとした生活が送れるでしょう。

住みやすい街

政令指定都市である仙台市は、経済・商業ともに宮城県の中心として発展しています。
医師の方々の住まいとして人気があるのも仙台市です。地下鉄沿線に住む方が多いようです。

交通アクセス

宮城県内はJR東北本線が南北に伸び、山形方面にはJR仙山線が、福島方面にはJR常磐線が通っています。岩手方面へ行くJR気仙沼線、石巻方面のJR石巻線もあります。
仙台市内は、仙台市バスや宮城交通バス、地下鉄が走っており、車がなくても市内の移動は不自由しないでしょう。ただし、仙台市以外のエリアは交通の便が良いとはいえないため、車がメインの交通手段です。

観光エリア

宮城県には豊かな自然が生み出した名所が数多く見られます。日本三景の一つ、松島は古くから人々を魅了してきました。さらに蔵王町にあるエメラルドグリーンの火口湖「御釜」や樹氷、紅葉が美しい鳴子峡といった四季折々の自然を満喫できるでしょう。
夏はキャンプ、冬はスキーやスノーボードも楽しめます。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

宮城県全体の待機児童数は、2021年4月1日時点で222人です。前年同月より118人減少しています。仙台市だけでみても、前年同月の91人から44人へ改善されました。

「杜の都」と呼ばれる仙台市は、古くから「学都」としても知られています。仙台市にはさまざまな教育機関が集まり、より高度な研究機能が形成されています。

宮城県の県立高校は全県1学区制で、公立高校の進学率の高いことが特徴です。ナンバースクールと呼ばれる仙台第二高校や仙台第一高校、宮城第一高校は医学部進学を目指す生徒にも人気があります。

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宮城県での
医師転職成功事例

内視鏡の手技レベルを維持したい

救命救急科 40代前半男性

Before

年収 1,400万円
専門科目 救命救急科
施設形態 市中病院
勤務日数 週5日、当直あり

これまで続けている内視鏡の手技を落としたくない

After

年収 1,800万円
専門科目 消化器内科
施設形態 クリニック
勤務日数 週4日、当直なし

症例豊富なクリニックでスキルアップ

内視鏡の症例が豊富なクリニックへ転科・転職し、スキルアップと年収アップが実現。資格有無が問われましたが、民間医局のサポートのおかげで無事に入職できました。

宮城県での転職についてよくある質問

宮城県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、宮城県の医師の平均年収は、1,488.8万円(平均年齢43.2歳、勤続年数8.3年)です。
平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

情報収集や非公開求人のご紹介はもちろん、条件交渉や内定後の辞退の連絡など、エージェントが医療機関との間に入って調整いたします。
また、民間医局のエージェントは面接時に同行しますのでご安心ください。

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■参考サイト

宮城県

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