山形県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/06/23

「山が多く雪深い」というイメージのある山形県ですが、豪雪地帯を避ければ、夏は涼しく過ごせる地域です。さくらんぼや日本酒が有名で、伝統的な文化や工芸品も魅力があります。

この記事では、山形県での転職や移住を考える医師のため、担当エージェントが最新の転職市場や転職成功のポイントを紹介します。

目次

山形県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、山形県の医療施設に従事している医師数は2,463人でした。全国順位は39位、医師数は少ない傾向にあるのが分かります。人口10万人に対する医師数は226.0人で、全国平均の246.7人を下回っています。

二次医療圏は村山、最上、庄内、置賜の4つで、山形市を含む村山地域に医師をはじめたとした医療資源が集中しています。県内唯一の医学部・山形大学も山形市にあります。山形県だけの問題ではありませんが、医師の地域偏在、診療科偏在は大きな課題です。

山形県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(北海道・東北)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、山形県の医師平均年収は1,388.1万円(平均年齢43.6歳、勤続年数7.5年)です。全国平均の医師年収1,440.3万円(平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年)を下回っています。

東北地方の中で山形県の年収相場は低く見えますが、実際はケースバイケースですし、待遇を交渉できる医療機関もあります。

男女別にみると、山形県の男性医師の平均年収は1,473.9万円(平均年齢44.7歳、勤続年数7.7年)、女性医師の平均年収は742.2万円(平均年齢35.0歳、勤続年数6.3年)でした。男女で平均年収に差があるのは、調査対象となった医師の平均年齢や勤続年数が原因と考えられます。

民間医局で公開されている常勤求人を検索すると、医師の高額年収といわれる「年収1,800万円以上」の求人は110件、さらに高額な「年収2,000万円以上」の求人は87件ありました(2022年6月20日時点)。

医師数が少ないエリアですので、その分、年収や待遇は交渉できる可能性もあります。ご興味のある先生はお気軽にご相談ください。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

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山形県の医療状況

医療機関

厚生労働省の「令和元年医療施設調査」によると、山形県内にある病院数は68施設で、全国順位は41位と病院数の少なさが顕著です。人口10万人あたりの病院数は6.3施設で、全国平均の6.6施設を若干下回っています。
病院の内訳をみると一般病院が54施設、精神科病院が14施設でした。

山形県内にある診療所数は919施設で、人口10万人に対する診療所数は85.3施設でした。全国平均は81.3施設なので、山形県内の診療所数は全国平均を上回っていることが分かります。しかしその半数以上が山形市を含む村山医療圏に偏っており、他の医療圏との格差が生まれてしまっています。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
村山 33 487
最上 5 53
置賜 15 151
庄内 15 228

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

山形県では最上地域と庄内地域が医師少数区域に設定されており、医師の偏在が課題です。医師確保のために医師少数区域での勤務と、専門医資格の取得などキャリア形成の両立を支援しています。

また、インターネットを利用した県内病院への求人斡旋を無料で行うドクターバンクや、女性医師の就労環境を改善するために運営される女性医師支援ステーションといった取り組みもあります。

生活環境の魅力

自然と文化伝統が魅力の山形県。2022年5月1日時点の推計人口は約104.5万人です。

日本海に面しており、多雨多湿の庄内平野と積雪多雨の最上エリア、雨も雪も少ない村山エリアなど、エリアによって気候が異なります。特に朝日山地は日本海からの季節風が強く、冬は豪雪地帯となります。

住みやすい街

山形県に移住するなら、県庁所在地の山形市や果物栽培が盛んな東根市がおすすめです。

山形市は県内最大の都市で、経済・商業の中心地です。移住定住支援として山形市空き家バンクや移住相談窓口、トライアルステイなどを運営しており、移住者へのサポートも充実しています。

東根市は県の中東部に位置し、山形市と隣接しています。山形市に比べると小規模な都市ですが、市内には山形新幹線のさくらんぼ東根駅があり、関東地方へのアクセスにも便利なエリアです。条件を満たした移住定住者には、住宅購入資金や移住支援金の交付も行っています。

交通アクセス

山形県内の移動は自動車を使うのが便利ですが、山形市内や東根市内などの都市部では電車やバスも利用できます。

県内には山形新幹線が通っており、東京と山形・新庄間を結んでいます。山形駅から東京駅までは山形新幹線で約2時間30分、空路なら山形空港から羽田空港まで約1時間です。
山形空港へは飛行機に合わせたダイヤでシャトルバスが運行しています。山形駅まで約35分と便利です。

庄内エリアには庄内空港があり、シャトルバスやタクシー、レンタカーの利用もできます。

観光エリア

山形県はエリアによって魅力ある観光スポットが異なります。
庄内エリアは歴史ある農業倉庫やせんべい工場、最上エリアは十割そば、あゆ天ラーメンなどのグルメが人気です。

置賜エリアは創業400年を超える酒蔵見学や試飲、工芸体験が楽しめます。

また村山エリアは日本最大級の蔵王温泉スキー場や、さくらんぼ農園などが有名です。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省が発表する「保育所等関連状況取りまとめのポイント」によると、令和3年4月1日時点の山形県の待機児童数は0人です。前年同月も0人で、待機児童対策への取り組みの結果が出ています。

山形県内で国公立大学への進学率の高さを誇るのは、山形市にある山形東高校や山形南高校です。
山形県の高校は学区制で、東学区、北学区、南学区、西学区の4地区に分けられ、山形東高校も山形南高校も東学区に含まれます。

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山形県での転職についてよくある質問

山形県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、山形県の医師平均年収は1,388.1万円(平均年齢43.6歳、勤続年数7.5年)です。
平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

情報収集や非公開求人のご紹介はもちろん、条件交渉や内定後の辞退の連絡など、エージェントが医療機関との間に入って調整いたします。
また、民間医局のエージェントは面接時に同行しますのでご安心ください。

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