宮崎県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/05/19

マンゴーやサーフィンが有名で、南国のイメージが強い宮崎県。

年間の平均気温は約17℃と年間を通して温暖で海のイメージが強いですが、県西部には山地が多く冬はウィンタースポーツを楽しめるのが魅力です。絶景ポイントも多数あり、カヤックやカヌー、トレッキング、登山などアウトドアが充実しています。

この記事では、宮崎県で転職や移住を考える医師のため、最新の転職市場や転職成功のポイントを解説します。

目次

宮崎県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、宮崎県の医療施設に従事する医師数は2,666人で全国36位です。人口10万人に対する医師数は246.6人で、全国平均246.7人とほぼ同じ水準でした(全国25位)。

厚生労働省が示す医師確保計画策定ガイドラインをもとに算出された医師偏在指標により、宮崎県は医師少数県に設定されています。二次医療圏別にみると宮崎東諸県のみ医師多数区域、日南串間は医師多数区域でも少数区域にも該当しない区域、それ以外の医療圏は医師少数区域に該当しています。

宮崎東諸県医療圏には、県内唯一の医学部のある宮崎大学や県立宮崎病院といった基幹施設があるため、医師数および医療提供体制は充実しています。しかしその他の地域は医師偏在や診療科偏在が否めず、これらの基幹施設から医師少数区域等への医師派遣も積極的に行われています。

宮崎県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(九州圏)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、宮崎県の医師平均年収は1,467.8万円(平均年齢43.8歳、勤続年数4.8年)です。全国の医師平均年収1,440.3万円(平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年)を上回っています。

宮崎県の医師平均年収を男女別にみると、男性医師は1,538.4万円(平均年齢44.6歳、勤続年数4.9年)、女性医師は408.9万円(平均年齢31.6歳、勤続年数3.5年)でした。女性医師の平均年収が極端に低く心配になるかもしれませんが、調査対象となった医師の母数や勤務内容によって平均値は大きく変わります。一概に給与相場が低いというわけではありませんので、ご安心ください。

民間医局で宮崎県の常勤求人を検索すると、全部で142件ありました。このうち、医師の高額年収のボーダーラインとなる「年収1,800万円以上」の求人は98件です。さらに高額な「年収2,000万円以上」の常勤求人は45件公開されています。(2022年5月16日時点)。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

宮崎県
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宮崎県の医療状況

医療機関

厚生労働省の「令和2年医療施設調査」によると、宮崎県にある病院数は137施設で、そのうち17施設が精神科病院、120施設が一般病院です。人口10万人に対する病院数は12.8施設で、全国平均の6.5施設を大きく上回っています。都市部に比べると患者さん一人に対して充実したケアを行いやすい環境です。

宮崎県にある診療所数は894施設で、人口10万人あたりの診療所数は83.6施設です。全国平均の81.3施設を上回っていますが、二次医療圏域ごとにみると偏りのあることが分かります。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
宮崎東諸県 41 397
都城北諸県 28 142
延岡西臼杵 20 92
日南串間 11 65
西諸 15 56
西都児湯 10 81
日向入郷 12 61

出典:厚生労働省「令和2年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

宮崎県では、産科および小児科やへき地の医師不足、医師の高齢化が課題となっています。
そこで県は医師の派遣調整やキャリア形成プログラムの策定・運用、医師の働き方改革を踏まえた勤務環境改善支援などに取り組んでいます。

生活環境の魅力

宮崎県は九州の南東に位置し、南北に長い県です。神話や伝説・伝承を色濃く引き継ぐ歴史や文化が至るところにあり、日本屈指の観光県として知られています。冬でも暖かいその気候を利用し、プロ野球のキャンプ地として利用されることも多々あります。

太平洋に面しており、黒潮の影響で年間を通して暖かく日照時間も長いことが特徴です。

平地よりも山地が多く、良質な水に恵まれているためマンゴーなどの果物、野菜の生産も盛んです。ブランドである宮崎牛もまた、全国的に有名です。
牛肉・豚肉・鶏肉の生産量が日本有数を誇る都城市は、ふるさと納税の人気の寄附先としてご存じの方も多いでしょう。

住みやすい街

宮崎県には26の市町村があり、令和4年4月1日時点の人口は約105万人です(宮崎県「宮崎県の推計人口と世帯数」)。なかでも住みやすい街は、宮崎市や日向市といわれています。

宮崎市は県庁所在地で、太平洋に面した南九州の中核都市として機能しています。市内には宮崎空港があり、東京へは約90分、大阪へは約60分でアクセスでき、県外への移動にも便利です。宮崎市の海では、サーフィンやスキューバーダイビングといったマリンスポーツが楽しめます。

宮崎市は物価が安いことも魅力です。総務省統計局の「小売物価統計調査(構造編)年報 2020年」によると、消費者物価地域差指数(総合)は全国一の低さ。大都市に比べると生活コストが安く済むでしょう。

日向市は宮崎市から北側に位置する都市で、「日向のお伊勢さま」と呼ばれる大御神社が柱状岩上に建つ絶景が魅力です。
日向市では移住も支援しており、移住支援サイト「ヒュー!日向ヒュー!っと移住」では移住者インタビューや支援制度、相談窓口を紹介しています。

交通アクセス

宮崎県から全国の主要都市へは飛行機を利用するのが一般的です。宮崎空港から羽田空港まで約90分、伊丹・関西空港までは約60分で到着します。

宮崎空港から宮崎駅までは鉄道で約10分、バスなら約25分でアクセスできます。

日向市駅から宮崎駅までは鉄道で約45分、延岡駅から宮崎駅は鉄道で約1時間かかります。県内の移動には自動車が欠かせません。

観光エリア

宮崎県は面積が広く、エリアによって景色や地形ががらりと変わります。

九州の多様な自然を楽しめるエリアも多く、鹿児島県から宮崎県にかけて20もの火山がそびえる「霧島山」、「日本の滝100選」に選ばれた「関之尾滝」、国の名勝天然記念物に指定されている「高千穂峡」は観光名所としても知られています。

北部や西部は山地のトレッキングやキャンプ、中部はマリンスポーツ、南部はゴルフや海水浴がおすすめです。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省が発表する「保育所等関連状況取りまとめのポイント」によると、令和3年4月1日時点の宮崎県の待機児童数は1人です。前年同月は14人だったため、待機児童対策への取り組みの結果が出ていることが分かります。

宮崎県の公立高校は全県一学区制で、学区に関係なく入学できます。なかでも進学校として有名なのが、宮崎西高校と宮崎大宮高校です。どちらも医学部進学実績のある高校で、国立大学への合格者も多数輩出しています。

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宮崎県での転職についてよくある質問

宮崎県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、宮崎県の医師平均年収は1,467.8万円(平均年齢43.8歳、勤続年数4.8年)です。平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

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