佐賀県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/06/29

九州の北西部に位置する佐賀県は、東は福岡県、西は長崎県に隣接しています。佐賀駅から博多駅までは約40分とアクセスも良好で、自然と都会両方の良さを味わえます。

この記事では、佐賀県で転職や移住を考える医師のため、最新の転職市場や転職成功のポイントを解説します。

目次

佐賀県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、佐賀県の医療施設に従事する医師数は2,293人で全国42位です。医師数そのものは少ないものの、県の人口も2022年4月1日時点で約80万人と少ないため、人口10万人に対する医師数は280.0人と全国平均の246.7人を大きく上回り、全国14位となっています。

医師偏在指標をみると医師多数県であり、医療資源は他県に比べ恵まれているといえます。しかし今後の医療需要の増加に対応し、高度急性期医療を担う医師はもちろんのこと、総合的な診療能力を持ち、地域医療の支えとなる医師の育成・定着が求められています。

佐賀県のメリットは、福岡県からのアクセスの良さです。福岡市や久留米市のベッドタウンである一方、福岡市に自宅を構えて佐賀県へ通勤される先生も少なくありません。

新しい勤務先を探す際、いきなり常勤ではなく、非常勤や週3日程度の勤務から始めるといったケースもございます。ご興味のある先生はお気軽にご相談ください。

佐賀県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(九州圏)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、佐賀県の医師平均年収は1,761.4万円(平均年齢46.3歳、勤続年数9.3年)です。全国の医師平均年収1,440.3万円(平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年)を大きく上回っています。

佐賀県の男女別の医師平均年収は、男性医師1,857.0万円(平均年齢48.4歳、勤続年数10.6年)、女性医師1,297.6万円(平均年齢36.5歳、勤続年数3.4年)でした。男女で平均年収に差があるのは、調査対象となった医師の年齢や勤続年数によるものと考えられます。

民間医局に掲載されている佐賀県の常勤求人のうち、高額年収といわれる「年収1,800万円以上」の求人は29件ありました(2022年6月27日時点)。さらに転居費用や住宅補助を相談できる医療機関もありますので、ぜひ佐賀県での転職をご検討ください。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

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佐賀県の医療状況

医療機関

厚生労働省の「令和2年医療施設調査」によると、佐賀県の病院数は100施設あり、うち14施設は精神科病院、残りの86施設が一般病院です。人口10万人に対する精神病床数は512.8床と、全国平均257.2床を大きく上回り全国5位の多さです。

佐賀県の診療所数は691施設あり、人口10万人に対する診療所数は85.2施設で、全国平均の81.3施設を上回っています。しかし、その半数近くが佐賀市のある中部医療圏に集中しています。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
中部 37 309
東部 13 110
北部 18 101
西部 10 55
南部 22 116

出典:厚生労働省「令和2年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

佐賀県の医師数は増加傾向にあるものの、若年層の減少と高齢化が進行しています。医師偏在指標では医師多数県に該当するものの、若年層の医師確保へ向けて取り組みが急務です。佐賀県医師育成・定着支援センターでは、佐賀の医療の将来を担う医師の育成・定着を支援するため、「佐賀県医師・医学生キャリア支援サイト」を運営し、さまざまな取り組みを紹介しています。

生活環境の魅力

北は玄界灘、南は有明海に面する佐賀県は、農業や水産業が盛んです。唐津、伊万里、有田といった陶磁器の産地としても有名で、伝統ある文化が今に受け継がれています。

年間平均気温は16℃前後の地域が多く、穏やかな気候です。四季がはっきりしており春は桜、秋は紅葉が楽しめて、冬は山地でウィンタースポーツも体験できます。

住みやすい街

佐賀県で住みやすい街といえば、佐賀市や唐津市、鳥栖市です。

佐賀市は県庁所在地で、隣県の福岡市や久留米市にもほど近く、買い物や通勤にも便利な位置にあります。有明海がもたらす豊富な海の幸も魅力の一つです。

唐津市は佐賀県の北部、玄界灘に面しています。かつては捕鯨が盛んで、稲作発祥の地ともいわれているなど、文化や食の歴史があります。唐津城の天守閣からは海と唐津の街が一望できます。

鳥栖市は佐賀県の最東端に位置し、福岡市や久留米市のベッドタウンです。移住支援にも力を入れていて、東京圏から鳥栖市への移住で最大100万円の支援金がもらえたり、無料でお試し移住ができたりします。街の雰囲気を知ってから移住できるため安心でしょう。

交通アクセス

佐賀県で生活するには、自動車は欠かせません。鉄道はJR佐世保線や筑肥線、唐津線が走っており、新幹線は新鳥栖駅に止まります。

佐賀市内には九州佐賀国際空港があり、佐賀駅まではバスで約35分、鳥栖市へはバスとJRを使って約50分でアクセスできます。

観光エリア

古くからアジアとの交通が盛んだった佐賀県。吉野ヶ里歴史公園は弥生時代に栄えていた環濠集落跡で、復元された建物から当時の面影をうかがい知れます。勾玉づくりといった体験プログラムもあるので、ファミリーでも楽しめます。

県内初の世界遺産に登録された三重津海軍所跡は、幕末の佐賀藩海軍の拠点でした。日本赤十字社の創設者・佐野常民はかつて海軍所の監督で、日本初の蒸気船を完成させています。「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」では、海軍署の絵図や立体模型を見ることができます。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省の「保育所等関連状況取りまとめのポイント」によると、令和3年4月1日時点の待機児童数は24人。前年同月の49人から、約半数に減少しています。

佐賀県の公立高校は、佐賀市や鳥栖市を含む東部学区と、唐津市を含む西部学区の2つに分けられており、学区外からの入学には20%の入学枠があります。

県内で有名な進学校は、県立佐賀西高校と私立の早稲田佐賀高校です。佐賀西高校は令和4年の実績で佐賀大学医学部医学科へ7人が進学しています。また早稲田佐賀高校は、令和4年度に11人の医学科進学実績があります。

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佐賀県での転職についてよくある質問

佐賀県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、佐賀県の医師平均年収は1,761.4万円(平均年齢46.3歳、勤続年数9.3年)です。 平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

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