徳島県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/11/16

約400年の歴史のある阿波おどりが有名な徳島県は、四国の東部に位置し、瀬戸内海と太平洋に面しています。すだちなどの農作物、畜産物の生産も盛んです。

人口減少や高齢化対策とし、移住定住支援も充実しており、これから移住先を探す方にもおすすめの地域です。

この記事では、徳島県で転職や移住を考える医師のため、担当エージェントが最新の転職市場や求人動向を紹介します。

目次

徳島県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、徳島県の医療施設に従事している医師数は2,425人で、全国でみると40位でした。
しかし徳島県は人口が約70万と少ないため(「徳島県の人口(徳島県推計人口)」より)、人口10万人に対する医師数は329.5人で全国1位です。人口10万人に対する医師数の全国平均は246.7人のため、徳島県は全国平均を大きく上回っていることがわかります。

徳島県唯一の医学部は徳島大学に設置されています。新蔵地区、常三島地区、蔵本地区にキャンパスが分かれ、徳島大学病院と医学部は蔵本地区内にあります。

徳島県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(四国地方)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、徳島県の医師平均年収は1,537.7万円(平均年齢52.6歳、勤続年数9.3年)で、全国の医師平均年収1,440.3万円(平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年)を上回っています。

男女別にみると、徳島県の男性医師の平均年収は1,668.2万円(平均年齢57.3歳、勤続年数11.5年)、女性医師の平均年収は1,325.0万円(平均年齢44.9万円、勤続年数5.7年)でした。
男女別の全国の医師平均年収は男性医師1,522.5万円(平均年齢47.2歳、勤続年数7.9年)、女性医師は1,188.3万円(平均年齢40.6歳、勤続年数5.0年)ですので、どちらも徳島県が上回っています。

民間医局で実際の徳島県の常勤求人をみると、医師の高額年収といわれる「年収1,800万円以上」の求人は半数の53件ありました(2022年11月11日時点)。さらに高額な「年収2,000万円以上」の求人は27件ヒットしました。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

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徳島県の医療状況

医療機関

厚生労働省が発表した「令和元年医療施設調査」では、徳島県にある病院数は107施設で全国28位でした。人口10万人に対する病院数は14.7施設と、全国平均の6.6施設を大きく上回り全国3位です。
県内の病院の内訳は一般病院が92施設、精神科病院が15施設です。

徳島県は診療所数も潤沢で、人口10万人あたりの診療所数は99.9施設と、全国平均の81.3施設を上回っています。しかし、全診療所数727施設のうち533施設が東部エリアに集中しています。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
東部 71 533
南部 19 120
西部 17 74

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

徳島県は人口あたりの医師数が多いとされていますが、面積100キロ平方メートルあたりの医師数が58.5人と、全国平均の82.5人よりも少ない状況にあります。また、徳島県の医療施設に従事する医師の平均年齢は52.4歳で全国平均の49.9歳より高く、医師の高齢化も課題となっています。(「徳島県医師確保計画」より)

そこで県は医師確保のため、ドクターバンク医師の採用や定年退職した医師の採用、女性医師の再就業バンクなどの事業を行っています。

生活環境の魅力

四国全体の面積の、およそ4分の1を占める徳島県。約8割が山地で、県庁所在地の徳島市内だけでも138本の河川が流れており、古くから水都として栄えています。県内は北部と南部で気候が異なり、瀬戸内海に面する北部は雨が少なく、日照時間が多い地域です。一方、南部は太平洋気候のため多雨の傾向があります。

徳島市の年間平均気温は16.6℃で、東京よりも暖かく冬も過ごしやすいでしょう。

住みやすい街

徳島県で住みやすい街は、徳島市や​​名西郡石井町、板野郡藍住町です。

名西郡石井町は徳島市のベッドタウンとして栄えている街で、JR徳島駅から4駅でアクセスできます。タワーマンションのような高層ビルはほとんどなく、一戸建てが多く並びます。

板野郡藍住町は、徳島市や名西郡石井町から吉野川を隔てた北側に位置し、こちらもベッドタウンとして人気の街です。徳島市内へは自動車のほか、町内にあるJR勝瑞駅も利用できます。

徳島市は移住促進に取り組んでおり、単身移住者に60万円、2人以上の世帯移住者に100万円の移住支援金が支給されます。18歳未満が帯同する場合、18歳未満の者一人あたりに30万円加算されるため、家族での移住も安心です。

交通アクセス

徳島県は徳島市を中心とした県北部に鉄道やバスが集中しており、それ以外の地域では自動車がないと不便でしょう。

県外への移動は、飛行機では東京の羽田空港から徳島阿波おどり空港まで約1時間15分、新幹線と特急で新大阪まで約2時間45分です。自動車を使えば高知ICまで約2時間、高松中央ICまでは1時間でアクセスできます。

観光エリア

徳島県は自然と文化、歴史の魅力に溢れています。特に河川が多いため、川遊びやアクティビティーが人気です。紅葉の頃は渓谷のトレッキングも、親子や夫婦で楽しめるでしょう。

海水浴場やスカイスポーツも有名で、広大な自然を存分に堪能できます。インドア派なら温泉もおすすめで、自然の中で露天風呂を楽しめる施設が多くあります。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省が発表する「保育所等関連状況取りまとめのポイント」によると、令和3年4月1日時点の徳島県の待機児童数は23人でした。前年同月の待機児童数は61人だったため、およそ3分の1に減少しています。

徳島県から医学部を目指すなら、進学校として人気の徳島市立高校理数科や城東高校普通科があります。徳島市立高校は毎年国公立医学部医学科への合格者を輩出しており、特に地元の徳島大学医学部医学科への進学者が多い傾向にあります。また、城東高校も医学部への進学者を多数輩出しています。

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徳島県での転職についてよくある質問

徳島県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、徳島県の医師平均年収は1,537.7万円(平均年齢52.6歳、勤続年数9.3年)です。
平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

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