福井県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/06/16

日本海に面する福井県が、国内随一の恐竜化石の発掘地であることをご存じでしょうか。JR福井駅に降り立つと、三体の恐竜が出迎えてくれます。

繊維、めがねフレームなどの産業がさかんで、技術力の高い中小企業が集まる福井県。
この記事では、福井県で転職や移住を考える医師のために、最新の転職市場や転職成功のポイントを解説します。

目次

福井県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、福井県の医療施設に従事している医師数は1,955人で、全国44位と少ない傾向にあります。
しかし福井県の推計人口は約75.5万人(2022年5月1日時点)と少なく、山梨県(約80.1万人)や徳島県(70.6万人)と同程度です。そのため、福井県の人口10万人に対する医師数は252.6人で、全国平均の246.7人を上回っています。

福井県唯一の医学部は福井大学にあります。福井大学医学部と附属病院があるのは吉田郡の松岡キャンパスで、JR福井駅からバスで約35分と都市部からは少し離れています。

福井県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(甲信越・北陸圏)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、福井県の医師平均年収は1,283.9万円(平均年齢42.2歳、勤続年数7.1年)で、全国の医師平均年収1,440.3万円(平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年)を下回っています。

男女別にみると、福井県の男性医師の平均年収は1,419.9万円(平均年齢43.6歳、勤続年数7.3年)、女性医師の平均年収は878.7万円(平均年齢37.7歳、勤続年数6.8年)でした。

民間医局に掲載されている福井県の常勤求人のうち、医師の高額年収といわれる「年収1,800万円以上」は18件ありました(2022年6月14日時点)。

民間医局では担当エージェントが希望年収や勤務内容をお伺いし、医療機関に交渉もできます。福井県での転職にご興味のある先生はお気軽にご相談ください。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

福井県
高額求人を厳選しました。
ご希望に合う求人がきっと見つかります。

福井県の医療状況

医療機関

厚生労働省が発表した「令和元年医療施設調査」によると、福井県内にある病院数は67施設で、全国順位は43位。そのうち57施設が一般病院で、10施設が精神科病院でした。
病院数67施設という数字は、41位の秋田県(68施設)や山形県(68施設)と同水準です。しかし人口10万人に対する病院数をみると福井県は8.7施設で、全国平均の6.6施設を大きく上回る全国16位です。

福井県内にある診療所数は573施設で、人口10万人あたりの診療所数は74.6施設と全国平均の81.3施設を下回っています。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
福井・坂井 35 330
奥越 6 36
丹南 16 107
嶺南 10 100

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

福井県の「医師確保計画」によると、過去10年間の福井県の医師数は福井・坂井医療圏で20%増加しているものの、奥越医療圏は減少傾向にあります。

県では医師確保のため、無料で利用できる医師職業紹介事業「福井県ドクターバンク」や女性医師の活躍を支援する「ふくい女性医師支援センター」を設置しています。

生活環境の魅力

福井県は本州のほぼ中央に位置する、北陸地方最西端の県です。日本海に面しており、県北の福井・坂井エリア、県東部の奥越エリア、県央で日本海に面する丹南エリア、県南で京都府と滋賀県に隣接する嶺南エリアに分けられます。

湿度が高く、乾燥肌の方には優しい気候といえます。冬季は積雪も見られ、特に奥越エリアは降雪量が多いため、雪に慣れていない場合は注意が必要です。

福井県の豊富な水源を利用して作られる米を使った日本酒や、越前そば、越前かにといったグルメも有名です。

住みやすい街

福井県の住みやすい街は、県庁所在地の福井市や坂井市、鯖江市です。

鯖江市はめがねフレームや漆器の名産地で、県央にある丹南エリアに位置します。福井市と隣接しており、福井市内への通勤や通学にも便利です。

福井市は平成29年の合計特殊出生率が全国平均の1.43を上回る1.62で、子育て支援が充実しています。

坂井市は福井市の北部に隣接し、福井の自然を十分に味わいながら都市機能も充実した住み心地の良さが人気です。移住定住を検討している方向けの「SAKAI-TURNs 福井県坂井市で幸せに暮らす移住応援サイト」では、空き家情報や支援制度、実際に移住した人のインタビューなどが掲載されています。

交通アクセス

福井駅と敦賀駅を中心に交通網が発達しています。新幹線や特急を利用すると大阪駅からは約1時間50分、東京駅からは約3時間半でアクセスでき、出張や学会にも便利です。

県内に空港はなく、石川県の小松空港が最寄りです。
2023年度末には金沢・敦賀間の北陸新幹線が開通予定で、より便利になるでしょう。

観光エリア

親子で楽しめる福井県の観光スポットといえば、勝山市にある福井県立恐竜博物館です。
勝山市には日本最大級の恐竜の化石発掘現場があり、多くの化石が発掘されています。なかには福井県ではじめて見つかった「フクイサウルス」や「フクイラプトル」といった恐竜の骨格標本も展示されています。

あわら温泉や三国温泉で日頃の疲れを癒しながら、新鮮な海の幸と日本酒でリフレッシュする大人の旅もおすすめです。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめのポイント」によると、令和3年4月1日時点の福井県の待機児童数は0人です。前年同月の待機児童数も0人で、福井県は共働き夫婦でも子育てしやすい環境にあります。

福井県で医学部進学を目指すなら、福井市にある藤島高校や高志高校への入学を目標にしましょう。どちらも公立高校で、藤島高校は令和3年度の国公立医学部医学科の合格実績が32人と、毎年多くの医学部進学者を輩出しています。

キャリアについてお考えでしたら
福井県の転職市場を熟知した
民間医局にお任せください。

福井県での転職についてよくある質問

福井県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、福井県の医師平均年収は1,283.9万円(平均年齢42.2歳、勤続年数7.1年)です。
平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

情報収集や非公開求人のご紹介はもちろん、条件交渉や内定後の辞退の連絡など、エージェントが医療機関との間に入って調整しますので、最小限のご負担で転職活動を進められます。
「転職するかまだ決めていない…」という方に対しても、ご希望やお悩みを伺いながら、どんな選択が最適か一緒に考えてまいります。お気軽にご相談ください。

北陸・東海エリアの医師転職・求人一覧