島根県の医師転職市場や年収相場は？

目次

島根県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、島根県の医療施設に従事する医師数は1,947人で、全国順位は鳥取県に次ぐワースト2位です。しかし、令和4年8月1日時点の島根県の人口は約66万人と少ないため（「しまね統計情報データベース」より）、人口対10万人の医師数は286.3人で全国平均246.7人を大きく上回っています。全国でも11位です。

島根県唯一の医学部は国立大学の島根大学にあります。島根大学は松江と出雲にキャンパスが分かれ、医学部は出雲キャンパスです。JR出雲市駅からは、バスまたはタクシーでアクセスできます。

島根県の医師の平均年収

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、島根県の医師平均年収は1,243.2万円（平均年齢45.1歳、勤続年数8.1年）でした。全国の医師平均年収​​1,440.3万円（平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年）を下回っています。

男女別にみると、島根県の男性医師の平均年収は1,334.8万円（平均年齢47.8歳、勤続年数9.1年）、女性医師の平均年収は708.1万円（平均年齢29.5歳、勤続年数2.6年）です。
全国平均は男性医師1,522.5万円（平均年齢47.2歳、勤続年数は7.9年）、女性医師1,188.3万円（平均年齢40.6歳、勤続年数5.0年）となり、島根県は男女とも全国平均を大きく下回っています。

民間医局で島根県の常勤求人のうち、医師の高額年収といわれる「年収1,800万円以上」の求人は34件ありました（2022年9月22日時点）。

厚労省の統計データでは島根県の医師の平均年収は低い結果となっていますが、民間医局では先生のご希望の待遇・勤務条件をかなえられるよう、医療機関と交渉いたします。お気軽にご相談ください。

生活環境の魅力

島根県は日本海の南岸に位置し、東西に細長い形をしています。北方の海上には島前・島後などから成る隠岐諸島があります。

山陰とも呼ばれているため、曇り空の印象があるかもしれませんが、意外と日照時間が長い時期もあり、沿岸部・平野部では雪はほとんど積もりません。夏は東京よりも日照時間が長く、平均気温は低いため過ごしやすいでしょう。

住みやすい街

島根県で住みやすい街は松江市や出雲市です。松江市は鳥取県米子市にも近く、通勤圏内です。松江城を中心にショッピングモールや飲食店が並びます。

出雲市は、県庁所在地の松江市に迫る人口の多さを誇ります。なんといっても、縁結びの神様を祀る出雲大社が有名で、多くの観光客が訪れます。

島根県では移住を応援する情報ポータルサイト「くらしまねっと」が用意されており、空き家バンクや移住体験、移住相談などが紹介されています。

交通アクセス

島根県へ移住、転職するなら自動車は必須アイテムです。都市部の松江市や出雲市であっても、移動には車が必要になります。

県内は日本海沿岸に沿ってJR山陰本線が走っており、場所によっては鉄道での移動も可能です。また市内バスはもちろん、県外への高速バスもあります。

観光エリア

松江市を含む出雲エリアの観光スポットといえば、出雲大社や松江城でしょう。温泉も多く、休日の温泉巡りも魅力的です。
石見エリアなら、世界遺産の石見銀山遺跡や日本遺産の石見神楽が楽しめます。

少し足を伸ばして隠岐諸島まで行くと、隠岐国賀海岸や摩天崖、通天橋、ローソク島といった絶景に出会えます。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省の「保育所等関連状況取りまとめのポイント」によると、令和3年4月1日時点の島根県の待機児童数は1人です。

島根県の高校のうち、有名な進学校は松江北高校や出雲高校です。特に松江北高校は医学部への進学者も多数輩出しています。