石川県の医師転職市場や年収相場は?

更新日:2022/03/07 公開日:2022/01/17

加賀百万石の歴史や伝統的な文化が残る石川県。2015年に北陸新幹線が開通し、金沢駅から東京駅まで約2時間30分とアクセスしやすくなりました。
石川県は人口10万人あたりの病院病床数が1,529.9床で全国13位(「令和3年版 石川100の指標」より)と、医療環境が充実しています。まさに北陸地方の医療の要と言えます。

この記事では、石川県で転職や移住を考える医師のために、最新の転職市場や転職成功のポイントを解説します。参考にしてみてください。

目次

石川県の医師転職市場の動向

石川県の2021年11月1日時点の人口は約112万人。都市別にみると金沢市が最多の約46万人で、4割を占めています。次いで白山市、小松市の人口が多く、県南部の加賀地方に人口が集中しています。

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、石川県の医療施設に従事する医師数は3,247人で、全国30位です。しかし人口10万人に対する医師数は284.1人(全国12位)と、全国平均246.7人を大きく上回ります。

人口の多い県南部に医師が集中し、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町といった能登半島北部は医師不足の傾向です。

県庁所在地の金沢市周辺には金沢大学、金沢医科大学の2つの大学病院があります。臨床研修指定病院は13あり、大学病院と共に高度医療や救急医療の担い手を育成しています。

首都圏に比べると大学医局の影響力は強めで、他の地方都市と同じくらいではないでしょうか。特に金沢大学の関連病院は北陸全体に及びます。
しかし最近は医局のしがらみのない転職も増えてきています。

石川県の医師求人は外科系よりも内科系が多い傾向です。専門に特化した働き方よりも、オールラウンドに診られる先生が喜ばれます。

また近ごろは金沢市でも、レーザー脱毛など自由診療のクリニックが増えてきており、選択肢の幅が広がっています。

「医局を離れてやっていけるだろうか」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まずはお気軽にご相談ください。石川県や北陸全体の転職市場を熟知した私たちエージェントが、先生のご希望に沿ってご支援いたします。

石川県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(甲信越・北陸圏)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、石川県の医師平均年収は、1,780.9万円(平均年齢46.2歳、勤続年数8.3年)です。全国の医師平均年収1,440.3万円を大きく上回ります。

男女別に石川県の医師平均年収をみると、男性1,849.8万円(平均年齢47.4歳、勤続年8.5年)、女性1,527.3万円(平均年齢41.8歳、勤続年数7.6年)で、どちらも全国平均(男性1,522.5万円、女性1,188.3万円)と開きがあります。

この結果から、石川県の年収相場が高いとは一概に言い切れません。実際の相場観はそこまで高いという印象はなく、他の地域と同様、経験年数によって給与に差が出ます。

経験年数はもちろん、勤務医師の科目、勤務内容や勤務先の規模によっても給与は大きく変動します。単に「平均年収より高い/安い」を見るのではなく、「自分の希望に合う働き方ができるか」「勤務内容と待遇が見合っているかどうか」を考えることをおすすめします。

医師の皆さまの転職活動をサポートする民間医局では、待遇・勤務内容ともにご満足いただくことを目指し、エージェントが先生のご希望に沿って医療機関と交渉します。
石川県での転職をお考えでしたら、お気軽にご相談ください。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

石川県
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石川県の医療状況

医療機関

厚生労働省が発表した「令和元年医療施設調査」によると、石川県の病院数は94施設で全国33位。人口10万人あたりの病院数は8.37施設(全国19位)で、全国平均6.6施設を大きく上回ります。
一般病院が81施設、精神科病院が13施設、病床総数(一般・精神・療養病床など)は17,410床です。診療所数は872施設あります。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
南加賀 20 149
石川中央 58 588
能登中部 11 78
能登北部 5 57

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

石川県全体の医師数は潤沢に見えますが、地域や診療科の偏在、医師の高齢化など課題は山積しています。医療提供体制を維持するためには、現在と同水準の医師数の確保が求められます。
そのため県では、臨床研修医および専攻医の確保、総合診療にかかる指導体制の強化、医師不足地域への医師派遣などに取り組んでいます。

生活環境の魅力

石川県は日本海に面し、南北に細長く延びた形をしています。兼六園をはじめとした歴史的名所が数多く残り、風情ある美しい街並みが人気です。加賀友禅、金沢箔、九谷焼、輪島塗といった日本を代表する伝統工芸や、能楽などの文化も大切に継承されています。

気候は日本海側気候で、年間降水量が多く、湿度が高いことが特徴です。北陸地方に古くから伝わる「弁当忘れても傘忘れるな」の言葉どおり天気が変わりやすく、曇りや雷が多いです。

石川県は働く女性が多いことでも知られています。「令和3年版 石川100の指標」によると、女性就業率が全国2位(51.8%)と高く、男女合計でも全国5位です。子どもを預けやすく、仕事と両立しやすい環境が整っています。

住みやすい街

政令指定都市である金沢市は言うに及ばず、野々市市(ののいちし)、白山市(はくさんし)はイオンモールやコストコなどがあり、若い世代が住んでいる人気エリアです。

交通アクセス

石川県は自動車の保有台数が多く、一家で2~3台持っていることも珍しくありません。雪が多い地域ですが、車が交通のメイン手段です。

金沢市の中心部は観光地でもあり、多くの路線バスが通っています。

観光エリア

金沢市は兼六園、金沢城公園、ひがし茶屋街、能登地方は輪島の朝市、七尾市の和倉温泉など観光名所がたくさんあります。

県内外から多くの観光客が訪れる金沢21世紀美術館は、空間やジャンルを超えた現代アートが楽しめます。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

石川県は早くから保育所の整備や子育て支援に取り組んでおり、「待機児童数が0人」で有名です。育児をしている女性の就業率は77.0%(平成29年「就業構造基本調査結果」より)と高水準で、仕事と子育ての両立がしやすい環境が整っています。

石川県は人口10万人あたりの大学・短大等学校数は全国2位(1.76校)で、多くの学校が集まる教育熱心な県です。全国的に有名な進学校はないものの、国公立大学への高い合格実績を残しています。
以前は学区制でしたが現在は廃止され、自由に公立高校を選択できるようになりました。難関大学への進学率の高い金沢大学附属高校、公立の金沢泉丘高校、小松高校、金沢桜丘高校、金沢二水高校は人気を集めています。

キャリアについてお考えでしたら
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民間医局にお任せください。

石川県での
医師転職成功事例

専門性を活かしたい

神経内科 30代後半男性

Before

年収 1,400万円
専門科目 神経内科
施設形態 大学医局の関連病院
勤務日数 週6日、当直あり

専門性やスキルを活かせない

業務量が多い割に専門性を活かした診療ができず、ストレスでした。

After

年収 1,600万円
専門科目 神経内科
施設形態 急性期の市中病院
勤務日数 週5.5日、当直あり

やりがいのある勤務内容に

スキルを活かせる病院へ転職し、やりがいを感じながら働けています。

石川県での転職についてよくある質問

石川県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、1,780.9万円(平均年齢46.2歳、勤続年数8.3年)です。
平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

情報収集や非公開求人のご紹介はもちろん、条件交渉や内定後の辞退の連絡など、エージェントが医療機関との間に入って調整しますので、最小限のご負担で転職活動を進められます。
また、民間医局のエージェントは石川に常駐しており、面接時にも同行しますのでご安心ください。
「転職するかまだ決めていない…」という方に対しても、ご希望やお悩みを伺いながら、どんな選択が最適か一緒に考えてまいります。お気軽にご相談ください。

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