茨城県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/01/26

茨城県は1住宅あたりの敷地面積が全国1位(総務省統計局「住宅・土地統計調査」より)。広々とした住環境で、ゆとりある暮らしが実現できます。
東京へのアクセスが充実し、2拠点生活にも適しています。
そんな茨城県へ転職や移住を考える医師のため、最新の転職市場や転職のポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

目次

茨城県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、茨城県の医療施設に従事する医師は5,394人、人口10万人に対する医師数は187.5人でした。
人口10万人に対する医師数の全国平均は246.7人。茨城県は全国平均を大幅に下回り、全国46位の医師少数県です。

ほぼすべての診療科で医師を求めており、内科や外科、小児科は医師不足が顕著です。とりわけ人口10万人に対する小児科医師数は、全国最下位となっています。

地域による医師偏在はどの都道府県でも見られますが、茨城県も例外ではありません。茨城県唯一の医学部、筑波大学のあるつくば市や、病院数の多い水戸市周辺に医師が集中し、古河地区や常総地区、潮来地区など県西部や東部は医師不足が顕著です。

茨城県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(関東圏)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、茨城県の医療施設に従事している医師の平均年収は、1,445.2万円(平均年齢46.7歳、勤続年数5.6年)でした。全国の医師の平均年収1,440.3万円と比較すると、ほとんど全国平均と変わりありません。

男女別でみると、男性医師の平均年収は1,557.4万円(平均年齢55.1歳、勤続年数7.0年)、女性医師1,319.8万円(平均年齢37.3歳、勤続年数4.1年)です。男女で平均年収に差があるのは、調査対象となった女性医師の平均年齢が低く、勤続年数が少ないためでしょう。

勤務医で高年収といわれるのは、一般的に年収1,800万円以上です。民間医局で茨城県の常勤求人を検索すると283件のうち、「年収1,800万円以上」は197件、「年収2,000万円以上」は107件ありました(2022年1月21日時点)。

民間医局では、年収だけでなく待遇や勤務内容など、医師の皆さまのご希望に沿って、エージェントが医療機関と交渉します。転職をご希望の場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

茨城県
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茨城県の医療状況

医療機関

厚生労働省の「令和元年医療施設調査」によると、茨城県の病院数は173施設で全国14位でした。人口10万人あたりの病院数は6施設で、全国第33位です。一般病院総数は153施設、精神科病院は20施設、病床数総数(一般・精神・療養など)は30,854床です。

茨城県の一般診療所は1,749施設あり、人口10万人あたり61.2施設と全国平均の81.3施設を下回っています。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
茨城県全体 173 1,749
水戸 39 338
日立 21 148
常陸太田・ひたちなか 21 188
鹿行 11 121
土浦 17 179
つくば 16 240
取手・竜ヶ崎 23 254
筑西・下妻 14 161
古河・坂東 11 120

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

医師少数県である茨城県は、医師の養成・定着や県外からの医師確保に取り組んでいます。キャリア形成プログラムやキャリアアップ支援を予定しており、専門医認定の支援や研修体制の強化が期待されます。

生活環境の魅力

茨城県は太平洋沿岸部特有の温暖な気候に恵まれ、年間の平均気温は東京とほぼ同じ。海も山もあり、都市と田舎両方の良さが味わえるエリアです。

総務省の「小売物価統計調査(構造編)2020年」によると、茨城県の物価水準は全国で11番目に低い97.7ポイント(全国平均=100)でした。特に住居の物価水準が低く、91.2ポイントです。東京都134.5ポイント、神奈川県116.5ポイントと比べ、住居費が安いことがわかります。

住みやすい街

茨城県で住みやすい街は、水戸市やつくば市です。また東京都への利便性から、守谷市もベッドタウンとして人気があります。
県庁所在地の水戸市は、古くから茨城県の経済・文化の中心として発展してきました。高級住宅街の千波町や閑静な住宅街の笠原町が住みやすい街として知られています。
つくば市は、筑波大学をはじめとする研究機関が密集している学園都市です。最先端の研究施設だけでなく、公園やショッピングモールなどが多くあります。

交通アクセス

茨城県での生活に自動車は欠かせません。生活に必要な店・施設は揃っていますが、それぞれが離れているため、自動車があると便利です。

東京方面へは、JR常磐線やつくばエクスプレスが通っています。水戸駅から東京駅まではJR常磐線特急で約70分、つくば駅から秋葉原駅まではつくばエクスプレスで約45分でアクセスできます。

観光エリア

茨城県で観光するなら、国営ひたち海浜公園やいばらき茨城フラワーパーク、大洗磯前神社の鳥居が有名です。特に国営ひたち海浜公園で、4〜5月に見られる一面のネモフィラは絶景。ブルーの絨毯のように咲き誇ります。
またいばらきフラワーパークでは、バーベキューやキャンプなどのアウトドアも楽しめます。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

2021年4月時点の茨城県の待機児童数は13人(待機児童率0.02%)と、非常に少ない人数です。
茨城県では、ファミリー・サポート・センター(子育て援助活動支援事業)で子育て支援を行っています。子育て援助したい人と、援助を受けたい人の会員制サポートです。病児、病後児の預かりや、産前産後の家事や育児のサポートなどを受けられます。

県立高校の学区はなく、全県1学区制を導入しています。県立高校なら水戸第一高校、土浦第一高校が進学校として有名です。私立なら、江戸川学園取手高校に医学部進学希望者のための医科コースがあります。

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茨城県での転職についてよくある質問

茨城県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、茨城県の医師の平均年収は、1,445.2万円(平均年齢46.7歳、勤続年数5.6年)です。
平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

情報収集や非公開求人のご紹介はもちろん、条件交渉や内定後の辞退の連絡など、エージェントが医療機関との間に入って調整いたします。 また、民間医局のエージェントは面接時に同行しますのでご安心ください。

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