新潟県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/09/12

日本最長の川「信濃川」が中央に流れ、豊かな自然と田畑に囲まれた新潟県。コシヒカリをはじめとする、お米の日本有数の生産地です。

新潟県の医師数は年々増加していますが、一方で50歳以上の医師の割合が増え、医師の高齢化が進んでいることが課題です。新潟県では次世代の医療を担う医師確保のため、勤務医の負担軽減などさまざまな施策に取り組んでいます。

この記事では、そんな新潟県で転職や移住を考える医師のため、最新の転職市場や転職成功のポイントを紹介します。

目次

新潟県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、新潟県の医療施設に従事する医師は4,444人でした。全国では19番目ですが、決して医師数の多いエリアとはいえません。

新潟県の人口10万人に対する医師数は197.9人(全国44位)で、全国平均の246.7人を大きく下回っています。

新潟医療圏は医師偏在指標によって医師多数区域に設定されています。しかしその他の医療圏は医師少数区域に設定されており、地域による医師の偏在は明らかです。

新潟県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(甲信越・北陸圏)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、新潟県の医師平均年収は1,489.1万円(平均年齢54.3歳、勤続年数6.7年)でした。全国平均の医師平均年収1,440.3万円(平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年)を上回っています。

男女別にみると、男性医師の平均年収は1,541.6万円(平均年齢55.1歳、勤続年数6.7年)、女性医師は1,084.8万円(平均年齢48.2歳、勤続年数7.4年)でした。

実際の相場を調べるため民間医局で医師の常勤求人を検索してみると、新潟県の求人は380件ありました(2022年9月7日時点)。医師の高額年収と呼ばれる「年収1,800万円以上」の求人はそのうち331件です。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

新潟県
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新潟県の医療状況

医療機関

厚生労働省の「令和元年医療施設調査」によると、新潟県の病院数は127施設でした。これは全国で24番目に多い数で、人口10万人に対する病院数は5.7施設です。人口10万人あたりの病院数の全国平均は6.6施設のため、少なく感じますが、首都圏の人口10万人対の病院数(東京都4.6施設、神奈川県3.7施設、埼玉県4.7施設)を上回っています。

一方、新潟県の診療所数は全体で1,671施設、人口10万人に対する診療所数は75.2施設でした。人口10万人あたりの診療所数の全国平均81.3施設にはおよびませんが、神奈川県の74.1施設、埼玉県の59.6施設を上回りました。

ただし二次医療圏域によって、病院数や施設数には大きな偏りがあります。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
下越 17 158
新潟 50 718
県央 10 171
中越 19 297
魚沼 11 97
上越 14 191
佐渡 6 39

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

新潟県では医師確保のため2011年に新潟県地域医療支援センターを設置し、医師一人ひとりのニーズに応じたキャリア形成支援などに取り組んでいます。

福祉保健部の医師・看護職員確保対策課では、「医師ナビにいがた」というポータルサイトを運営しています。県内の医療施設に従事する医師のインタビュー記事も掲載されており、働き方をイメージするのに役立つでしょう。

生活環境の魅力

新潟県は、南北に長い形が特徴的です。
稲作が盛んなことからも分かるとおり水が綺麗で、県内には「新潟県の名水」として認定された68ヶ所の湧水があります。

新潟県の冬の平均気温は東京都より3℃低く、夏はほとんど変わりません。日本海側で積雪量が多く、寒いイメージのある新潟県ですが、夏は関東と同様、暑くなります。

新潟県の年最深積雪の平年値は、上中越エリアの平野部で100〜150cm、山沿いで200〜250cmとなっています。近年は積雪量が減少傾向にありますが、年によっては多く降ることもあります。

住みやすい街

新潟県で住みやすい街は医療機関の集まる新潟市、特に西区がおすすめです。公共交通機関や幹線道路など交通の便がよく、商業施設も集まっています。中央区にある新潟大学医学部医学科へも、アクセスしやすい距離にあります。

新潟市以外に住みやすい街は、長岡市や見附(みつけ)市です。

長岡市は上越新幹線で新潟駅まで約25分、東京駅まで約1時間40分でアクセスできます。車での移動なら、新潟市から約30分です。新潟市内にも、関東方面にもアクセスしやすいことが長岡市の魅力です。

見附市は子育て支援に力を入れている街で、出産から子育て、教育までトータルサポートを目指しています。「少しだけ預けたい」「急だけど預けたい」という保護者向けの一時保育や乳幼児の一時預かり、シルバー人材によるお手伝いサポートなどがあります。

交通アクセス

新潟県は公共交通網が整備されており、首都圏や主要都市とは陸路・空路で結ばれています。

上越新幹線で東京駅から越後湯沢駅まで約1時間20分、新潟駅までは約2時間で行けます。
名古屋・大阪などからは空路で新潟空港の利用が便利です。

観光エリア

苗場や湯沢など国内有数のスキーリゾート地が県内に数多くあります。新潟県の「令和2年学校体育調査について」によると、体育の授業または学校行事でスキーを取り入れている小学校は50.0%でした。

豊かな自然と歴史の面影が残る佐渡、圧倒的なスケールの越後三大花火などは、全国から多くの人を呼び込み、魅了します。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省の「保育所等関連状況取りまとめのポイント」では、2021年4月1日時点の新潟県の待機児童数は0人でした。

新潟県「令和3年度大学等進学状況調査」によると、大学等進学者は49.9%で、特に公立高校の新潟高校の理数科、新潟南高校の普通科理数コース、長岡高校理数科が有名です。

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新潟県での転職についてよくある質問

新潟県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、新潟県の医師平均年収は1,489.1万円(平均年齢54.3歳、勤続年数6.7年)です。 平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

情報収集や非公開求人のご紹介はもちろん、条件交渉や内定後の辞退の連絡など、エージェントが医療機関との間に入って調整いたします。 また、民間医局のエージェントは面接時に同行しますのでご安心ください。

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