三重県の医師転職市場や年収相場は?

公開日:2022/06/13

三重県は日本のほぼ中央に位置し、伊勢神宮や熊野古道などの美しい自然に恵まれています。
大阪府や京都府、愛知県へのアクセスも良好で、学会や研修の際も移動しやすいエリアです。

この記事では、三重県での転職や移住を考える医師のために、最新の転職市場や転職成功のポイントを解説します。

三重県

目次

三重県の医師転職市場の動向

厚生労働省の「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、三重県の医療施設に従事する医師数は4,001人で、全国順位は24位です。三重県の人口10万人あたりの医師数は223.4人と、全国平均の246.7人を下回っています。全国順位も36位で、深刻な医師不足であることが分かります。

三重県唯一の医学部は三重大学にあり、最寄駅は徒歩15分の近鉄江戸橋(三重大学前)駅です。津駅からもバスやタクシーでアクセスできます。

三重県の医師の平均年収

医師の平均年収グラフ(東海圏)

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、三重県の医師平均年収は1,381.9万円(平均年齢45.0歳、勤続年数6.2年)でした。
全国の医師平均年収1,440.3万円(平均年齢45.5歳、勤続年数7.1年)を下回っているようにみえますが、調査対象となった医師の勤続年数に違いがあるため、必ずしも三重県の医師の年収が低いわけではありません。

男女別にみると、三重県の男性医師の平均年収は1,468.5万円(平均年齢47.0歳、勤続年数は7.0年)、女性医師の平均年収は838.0万円(平均年齢32.1歳、勤続年数1.3年)です。
女性医師の年収が著しく低いのは、調査対象の医師の平均年齢が若く、勤続年数も短いことが一因と考えられます。

民間医局に掲載されている三重県の常勤求人のうち、高額年収といわれる「年収1,800万円以上」は77件ヒットしました(2022年6月10日時点)。さらに「年収2,000万円以上」の常勤求人は37件あります。
医師不足が深刻であることから、三重県は比較的高年収が狙いやすいエリアと言えます。

本記事内の図表は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに作成しています。平均年収は、「きまって支給する現金給与額(時間外、職務手当など各種手当を含む)×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出した金額です。講演料や執筆料などの収入は含まれておりません。
調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

三重県
高額求人を厳選しました。
ご希望に合う求人がきっと見つかります。

三重県の医療状況

医療機関

厚生労働省が発表した「令和元年医療施設調査」によると、三重県にある病院数は93施設で、全国順位は35位でした。人口10万人に対する病院数は5.2施設で、全国平均の6.6施設を下回っています。

また三重県にある診療所数は1,519施設で、人口10万人あたりの診療所数は85.3施設です。全国平均は81.3施設で、三重県の診療所数は全国平均より多いことが分かります。しかし地域によって差があり、特に東紀州医療圏の診療所数はほかの地域に比べて一際少なくなっています。

二次医療圏域ごとの病院数と診療所数

医療圏 病院数 診療所数
北勢 41 622
中勢伊賀 28 409
南勢志摩 19 412
東紀州 5 76

出典:厚生労働省「令和元年医療施設調査」

自治体の医師確保の取り組み

三重県は医師数そのものが少なく、さらに地域によって偏在も課題となっています。そのため県をあげて、医師確保のためさまざまな施策を行っています。

医師不足が深刻化する地域へは、「バディホスピタルシステム」と呼ばれる支援病院から医師を派遣する仕組みがあります。また、「おいないねっとみえ医師バンク」は三重県が直接、医師の無料職業紹介に取り組んでいます。

生活環境の魅力

三重県

三重県は日本列島の中央に位置し、南北に細い地形をしています。愛知県や滋賀県、京都府などに隣接し、他府県へのアクセスもしやすい位置にあります。

伊勢平野の年間平均気温は15℃で温和な気候が特徴です。しかし、三重県西部にある上野盆地周辺の1月平均気温は3℃と寒さが厳しく、細長い地形からエリアによって気候も大きく異なることが分かります。

住みやすい街

三重県内で住みやすい街は、三重郡朝日町や津市です。朝日町は三重県の29市町のなかで最も小さい町ですが、年間降雪日が少なく気候は温暖。JR名古屋駅までJR関西線で約40分と、大都市へもアクセスしやすい場所にあります。

津市は三重県の県庁所在地です。伊勢平野の中央に位置し、伊勢湾に面しています。津市の「人口(男女別)・世帯数」によると、令和4年2月28日時点の人口は約27万人で、令和2年の国勢調査では四日市市に次ぐ人口を誇ります。

交通アクセス

三重県内の鉄道は伊勢湾沿いに多く、内陸部には少ない傾向にあります。そのため、県内外の移動手段として自動車は必須でしょう。

県内に空港はなく、空路は愛知県の中部国際空港(セントレア)を利用します。三重県からセントレアまでは高速船や鉄道、バスがあります。
新幹線に乗るには、愛知県の名古屋駅か滋賀県の米原駅、京都府の京都駅まで出る必要があります。

観光エリア

「お伊勢さん」の呼称で親しまれる伊勢神宮は、ぜひお参りしたい神社です。正式には「神宮」といい、ほかの神宮と区別するために伊勢神宮と呼ばれています。

ファミリーにおすすめの観光スポットは、伊勢志摩国立公園で体験できるさまざまなアクティビティや、ナガシマリゾートです。ナガシマリゾートには巨大なジェットコースターで知られるナガシマスパーランドや花のテーマパークなばなの里があり、家族で楽しめます。

子どもの教育体制、医学部への進学状況

厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめのポイント」によると、令和3年4月1日時点の三重県の待機児童数は50人でした。前年同月は81人だったため、減少しているのが分かります。

三重県の公立高校普通科は北部学区、中部学区、南部学区に分けられています。なかでも医学部進学実績が多いのは北部学区に含まれる四日市高校で、令和3年度の国公立大学医学部医学科合格者は既卒生を含めて10人でした。

キャリアについてお考えでしたら
三重県の転職市場を熟知した
民間医局にお任せください。

三重県での転職についてよくある質問

三重県の医師の平均年収は?

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、三重県の医師平均年収は1,381.9万円(平均年齢45.0歳、勤続年数6.2年)です。
平均年収は調査対象のサンプル数や年齢、勤務内容等は都道府県によっても異なります。参考までにご覧ください。

転職エージェントを利用するメリットは?

情報収集や非公開求人のご紹介はもちろん、条件交渉や内定後の辞退の連絡など、エージェントが医療機関との間に入って調整しますので、最小限のご負担で転職活動を進められます。
「転職するかまだ決めていない…」という方に対しても、ご希望やお悩みを伺いながら、どんな選択が最適か一緒に考えてまいります。お気軽にご相談ください。

北陸・東海エリアの医師転職・求人一覧